かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

再見!〜マーティン・スコセッシ監督『ジョージ・ハリスン/リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド』(公開中)


(以下、「ビートルズ探険隊」への投稿と同じです)



11月26日に、もう一度『リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド』見てきました。


新宿ピカデリーで、この日も、すこし早くいって座席の確保。1週間前よりも、客席が狭い部屋へ移動していましたが、それでも、うれしいことに満員でした。よくまあ、これだけお客さんが集まってくれますね。


翌日27日の日曜日、息子が見にいきましたが、この日も観客はいっぱいだったそうです。



ビートルズ時代は、たくさんの素材を詰め込み過ぎているせいか、おもしろいけど、駆け足でどんどん進んでいくので、団体バス・ツアーみたいに、もうすこしゆっくり見たいな、とおもうところも、「足を止めないで、先へすすんでください」と急かされているようなかんじでした・・・とすると、3時間半でも時間が足りないのかも。


ソロ時代の前半は、音楽面にも詳しく触れているんですね。


ところが、後半になると、友人の証言からジョージの人間性の魅力を追及していくわけですけど、出演者へ音楽的な質問が少ないことに気づきました。


監督がそういう質問を用意してないからなのか、出演者はジョージの人となりの魅力については語りますが、音楽的な言及がすくないんです。


きっと質問を向ければ、リンゴも、クラプトンも、トム・ペティも、ジム・ケルトナーも、レイ・クーパーも、そしてクラウス・フォーアマンも・・・もっともっとジョージの音楽について深い感想を語ってくれたのでないか、と、残念でした。


とくに、非商業的でも、精神的な高さがかんじられる晩年のジョージの音楽にかかわった、ジェフ・リン(なんと、こんな重要なひとが映画に出演すらしていないとは)、リンゴ、ジム・ケルトナー、クラプトン、ダニーあたりに、鋭い質問を向けてほしかったです。



2回目なので、ゆとりを持って鑑賞できました。なんのかんのいっても、ジョージの映像や音楽や写真に満たされた、至福の3時間半です。


映画がおわって、エンディングの文字が続く・・・音楽は「ブレインウォッシュド」から「ロング・ロング・ロング」へ。


しかし、誰も客席を立たない。すごい、さすがジョージ・ファンです。通常の映画では、ここで半分くらいのひとは、どんどん出ていくんですけど、じつにまったく誰も席を立たない。


トイレへ行きたかったけど、誰も立たないのに先に立つわけにはいかない(笑)。「ロング・ロング・ロング」が終了したとき、やっと席を立ってトイレに向かいました。


もう1回くらい映画館で見たい気分ですけど、我慢して次はDVDの発売を待つことにします。


とにかくまだ見てない方は、1度は映画館で見てくださいね。