かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

ジョージ・ハリスン「アンノウン・デライト」

ゴーン・トロッポ

ゴーン・トロッポ



1982年に発表された『ゴーン・トロッポ』は、ジョージ自身がプロモーション活動をしなかったこともあって、当時ほとんど話題にならなかった。


ウィキペディアの説明も、芳しくない。

前作に纏わる様々なごたごたによってすっかり音楽業界に嫌気がさしていたのか、ハリスンはこのアルバムに関する宣伝活動を全く行わなかった。


所属レコード会社のワーナー・ブラザーズも宣伝に力を入れようとはしなかったため、アルバムは発売されるなり殆ど無視されることとなった。


その結果アメリカではビルボードのアルバムチャートでは最高108位と失敗に終り、『キャッシュボックス』誌では、100位圏内の最高位67位にランクされたが、解散後、最も低調なチャート・アクションだった。本国イギリスや日本に至ってはチャートインすることさえできなかった。


さんざんな評価だけれど、じつは、このアルバムは悪くない、のだ。どころか、わたしのなかでは、大好きなアルバムの1つになっている。


発売された当時、自分でも『ゴーン・トロッポ』に冷淡だったのはどうしてだったのかな、とおもう。


ジョージの音楽は、楽曲のよさに、あとで気づくことがめずらしくない。



『ゴーン・トロッポ』に収録されている「アンノウン・デライト」も、忘れてはもったいなさすぎる隠れた名曲の1つ。