- 作者: 沢村貞子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1987/11
- メディア: 文庫
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上野の古本屋を見ていて、この本を見つけた。俳優の沢村貞子さんが、こんなすばらしいエッセイを書いていたなんて、おどろき。
大正時代、浅草で少女時代を過ごした思い出を、こまやかに回想している。なつかしい日本の下町の風景が、浮かびあがってくる。
日本は、いろいろな不幸を克服して、現代の<豊かな生活>(?)を手に入れたが、失ったものも少なくない、平凡だけれど、そんな感慨をいだかずにいられない。
とてもいい本と出会った気がした。