かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

デブラ・グラニック監督『ウィンターズ・ボーン』(2010年)


ウィンターズ・ボーン スペシャル・エディション [DVD]

ウィンターズ・ボーン スペシャル・エディション [DVD]

サンダンス映画祭でグランプリ&脚本賞の2冠に輝き、アカデミー賞では作品賞、主演女優賞、助演男優賞、脚色賞の4部門でノミネートされた、インディペンデント映画界の意欲作。ダニエル・ウッドレルの同名小説を基に、ミズーリ州の山間部の村に住む17歳の少女が、家族を守るため父親を捜しに、そして真実を追い求めて旅をする。


心のすさんだ大人たちから罵声を浴びようとも、暴力に打ちのめされようとも、くじけず、諦めず…本作でオスカーにノミネートされた新星、ジェニファー・ローレンスの凛々しい姿が観る者の心を打つ。

(「goo映画」の解説から)


DVDで見る。


ネットの映画評を読んで見たが、予想以上によかった。アメリカ映画とはおもわれないほど、緻密な心理的サスペンス(サスペンス映画ではないが)。


徹底したリアリズムで、主演の新人女優をのぞくと、ほとんど一般参加の映画ではないか、とおもうほど、登場する人物に役者臭がない。


生活の苦境が17歳の少女にのしかかる。病気の母と、ふたりの兄妹の生活をかかえて、必死に生きようとする少女(ジェニファー・ローレンス)から、眼が離せなくなる。


予期しない傑作だった。