かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

ポール・マッカートニー最終公演〜11月21日


午後4時半に、水道橋駅西口で、Sさんの奥さん(以下S奥さん)と待ち合わせて、そのまま近くの庄屋へ寄る。カキ鍋を食べながら乾杯!


S奥さんとわたしは、1966年のビートルズ日本公演を見ている最古のビートルズ・ファンだ(笑)。


18日のコンサートに感激し、「もう1回見たい」と最終公演の当日券売り場に並んだNは、午後1時から並びはじめて、午後4時半を過ぎても、まだ「買えた」という連絡がない。


こちらからメールすると、まだ買えない、という。


結局午後5時頃になって「参加券」を2枚買って(もう1枚は彼の妻の分)、Nも庄屋へくる。


祖母のところ(岩手)へいっていたAちゃん(Nの妻)も、そのまま直行で水道橋へきて、庄屋へ集まる。


とにかくNたちもチケットが入手できたので、4人で乾杯しながら、食事。


午後6時過ぎて店を出て、席がそれぞれちがうので、Nたち、S奥さんと別れ、ひとりアリーナBの席へ。


東京ドームは超満員。



アリーナ席からも、ステージのポールは豆粒で、ほとんど見えない。きょうも18日と同じく大きなスクリーンに映るポールを見る。ずっと50年間聴き続け、見続けてきたそのポール・マッカートニーが、同じ会場にいると思えば、それで充分だ。


18日と同じセットリストで、コンサートは進行していく。ポールはにこやかで、明るい。日本語をたくさん話す。そういう努力もしているのだ、このひとは。


スクリーンを見つづける。










大画面はポールをアップで映すが、若い。体型なんて、青年のままで、71歳という年齢が信じられない。


18日は1階席で、立ったり座ったりして見たが、アリーナのきょうはほとんど立ちっぱなし。2時間40分は、立飲みで飲んでいるときより、立っている時間が長い。が、「疲れた」なんていってられない。


それにしてもたくさんのヒット曲を持っているなぁ、ポールは。


ライブでとりあげてない曲がいろいろ思い浮かぶ。ビートルズ時代は、かなりこれまでライブでとりあげてきているが、ウイングス時代、ソロ時代の名曲は、まだまだ生で聴きたい、見たいものがいっぱいある。


今回ニュー・アルバム『NEW』の新曲を4曲演奏しているので、アルバム発売前までのワールド・ツアーで演奏していた「Junior's Farn」や「Your Mother Should Know」がカットされているが、それは仕方ないだろう。贅沢をいったらキリがない。


ベース、ギター、ピアノとポールはいろいろな楽器を持ちかえる。長いあいだ、映像や写真で見慣れてきた姿だが、それが目の前で実際に展開されていると思うだけで、感慨深くなってしまう。


<アンコール 2>は、「Yesterday」〜「Helter Skelter」〜「Golden Slumber/Carry That Weight / The End」


美しいバラードから、ハードなロックへ続く。同じひとが歌っているとは思えないほど、2つの曲の変化が激しい。


最後は、1つの曲のなかで、珠玉のバラードからハードなギター・バトルへ続いていく。こんな自由自在な音楽を構成できるのは、ポール・マッカートニーしかいない。


最後にポールが「マタアイマショウ! See You next time」といっていた。年齢的にこれがポールの最後の来日コンサートではないか、という見方も強いし、実際10年後には、ポール・マッカートニーは81歳になってしまう。


・・・ではあるけれど、ポールの言葉に期待したい。



紙ふぶきの断片を何枚か拾って退場の指示を待つ。長い列が延々と続いて、なかなかドームから出られない。コンサートのあいだ、トイレに行かずにすんだのは、ラッキーだった。途中トイレへ寄って、またさらに長い列に並ぶ。


やっとゲートを出て後楽園駅へ行こうと見ると、陸橋の上がすし詰めの超満員状態になっている。


陸橋をあきらめ、階段で道路に降りてから、長いクルマの列が途切れるのを待って走って横断。


後楽園駅のそばにある居酒屋へはいる。店内満員だが、カウンターにひとり分のアキがあった。お店の若いお兄さんの感じがいい。何か注文すると、笑顔で応えてくれる。


生ビール、ハイボールとお代りしていると、Yさんから2月のエリック・クラプトンのチケットが届きました、というメールがはいった。いっしょにチケットの確保を頼んであったのだ。


「ありがとうございます。いまポールのコンサートが終わったところ。祭りのあとの虚脱感に襲われています」と返信する。


居酒屋を出て後楽園駅へいくと、もう混雑は終わっていて、駅構内は人がまばらだった。