かぶとむし日記

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廣木隆一監督『娚の一生』を見る(2月22日)


川越街道の「ジョナサン」で朝食をとり、午前8時から上福岡の「はつかり温泉」で1時間ほど朝風呂にはいる。


いつになく気ぜわしいのも、そのあとに「ウニクス南古谷」で、午前9時50分から廣木隆一監督『娚(おとこ)の一生』を見るため。移動はクルマ、運転は妻。



廣木隆一監督の作品を見るのははじめてかもしれない。と、こう書いてから、気になったのでネットで検索してみたら、以前DVDで『やわらかい生活』(2006年)を見ているのがわかった。


絲山秋子の蒲田を舞台にした小説がおもしろかったので見たのだとおうもけど、映画の監督のことは忘れていた。



簡単にいってしまえば、年上男性と若い女性の奇妙な同居からはじまる恋愛映画だけど、設定がとても不自然なのが気になった。


見知らぬ年上の男が祖母の家に勝手に住みつき、その男に朝飯をつくって、ひとつの卓袱台(ちゃぶだい)でいっしょに食べる。


若い女性(30歳くらい?)が、見知らぬ男と、こんなに簡単に向かいあっていっしょに食事をするものだろうか。極端な例だけど、これで仮に男からレイプされても、いっしょに向かいあって朝飯を食べているんだから、強姦罪は成立しないだろうな。つまりもう最初からこの女性は、状況的に男を受け入れている映画なのだ。


というような細かな疑惑が気になって仕方がない。そうなると、映画を見ていて気になるところばかり出てくる。豊川悦司の役が、得体のしれない魅力というより、ただの図々しい奴としかおもえない。


ストーリーの展開は予測はつくし(原作は読んでいないけど)、また実際にそうなっていく。なのに、その展開が長い。


でも、主演の女優・榮倉奈々は可愛いかった。彼女の化粧っけのない顔を見られるし、憂鬱そうにぼんやり歩いている姿もいい。榮倉奈々の魅力を楽しむ映画と割り切れば、いいのかもしれない。



娘夫婦と昼飯を食べる予定だったので、娘のアパートへいく。11カ月になる双子は、姉の方が不機嫌で、抱っこから降ろすと、すぐぐずりだす。妹はまずまずのご機嫌で、積み木のおもちゃをくわえていた。



娚の一生』の予告編。
https://www.youtube.com/watch?v=8HaFO_mhk0I