かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

10万年前にはマンモスがいたけど、10万年後の地球はどうなっているのだろう?


きょうネットを見ていたら、こんなニュースが目にはいった。

原子力規制委員会は31日、原発廃炉で出る放射性廃棄物のうち、原子炉の制御棒など放射能レベルが比較的高い廃棄物(L1)の処分の基本方針を決定した。地震や火山の影響を受けにくい場所で70メートルより深い地中に埋め、電力会社に300〜400年間管理させる。その後は国が引きつぎ、10万年間、掘削を制限する。


朝日新聞デジタル 9月1日)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160901-00000013-asahi-soci


10万年後というのはすごい。気の遠くなるような時間。地球の10万年前が気になって、ウキペディアで調べてみた。

「地球史年表」から抜粋してみると、、、

  • 約20万〜19年前 - ホモ・サピエンス(現在のヒト)の出現。
  • 約15万年前 - マンモスがヨーロッパに現れた。
  • 約12万5千年前 - 初期のヒト属による火の利用。


そして10万年前 - 「マンモスはヨーロッパから北アメリカ大陸にまで生息分布を広げた。現代人(ホモ・サピエンス)がアフリカを出て世界各地に拡がった」とある。


もう少しあとを追うと、

  • 8万1000年前 - 地球温暖化に伴う海面の急速な上昇が起こっていた。
  • 約7万3000年前 - スマトラ島のトバ火山の大噴火。(略)ここ10万年ほどでは最大級の噴火とされ、地球の気温が数年間3〜3.5度低下した。ヒトのDNAの解析によれば、7万年ほど前に人類の人口が1万人以下に激減し、遺伝的な多様性の多くが失われ現在の人類につながる種族のみが残った。


朝日の記事に、「地震や火山の影響を受けにくい場所で70メートルより深い地中に埋め、電力会社に300〜400年間管理させる。その後は国が引きつぎ、10万年間、掘削を制限する」


とあるけれど、10万年後の日本政府に「10万年間、掘削を制限する」だけの管理能力があるのか。もっといえば日本という国がまだあるのか。人類は生存しているのか。もっと地球そのものがどうなっているのかわからないのでは。


なのに、朝日新聞の次の記事を読むと、

規制委はL1(放射能レベルが比較的高い廃棄物)、コンクリートなどで覆って70メートルより深い岩盤内に少なくとも10万年間は埋める必要があると結論づけた。電力会社が管理する期間については「数万年とするのは現実的でない」として、300〜400年間とした。その後は、国が立ち入りや掘削がされないように対策を取るとした。


と、とても地球の存続の問題とはおもえないのんきさ。生物や地球の未来を危険にさらしてまで、なぜ原発を稼働させなければならないのか、よくよくわからない。