かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

「世界のミフネと呼ばれた男」展、と阪本順治監督『エルネスト』(10月31日)。

10月31日、月曜日。渋谷へ阪本順治監督の『エルネスト』を見にいく。


時間が早かったので、東急本店でやっていた「世界のミフネと呼ばれた男」展を見る。早く来たおかげで、予定にしてなかったものを見られて、よろこぶ。ポスターを見ていると、黒澤作品の三船敏郎はほとんど見ているが、それ以外は見ていない映画もあるので、機会があればもっと見てみたい。



三船敏郎出演の映画で、最初に見て印象に残ったのは、小学生のころ見た稲垣浩監督の『無法松の一生』(1958年)。感動して、それからも何度か見ている。阪妻版の『無法松の一生』(稲垣浩監督、1943年)もあとで見てみたが、やっぱり最初に見た三船敏郎版がいちばん心に残っている。ひさしぶりに、三船作品を概観できてたのしかった。




12時25分から「アップリンク」で、阪本順治監督の『エルネスト』を見る。主演は、オダギリジョー。見た動機も、オダギリジョーが出ているから。


キューバ革命の英雄チェ・ゲバラと共闘した日系人の生涯を、オダギリジョー主演、阪本順治監督で描いた日本とキューバの合作映画。


フィデル・カストロらとともにキューバ革命を成功させ、1967年にボリビア戦線で命を落としたエルネスト・チェ・ゲバラ。医者を志してキューバの国立ハバナ大学へ留学した日系2世のフレディ前村ウルタードは、キューバ危機の状況下でゲバラと出会い、彼の魅力に心酔した前村はゲバラの部隊に参加し、ボリビアゲバラとともに行動する。ゲバラからファーストネームである「エルネスト」を戦士名として授けられた前村は、ボリビア軍事政権へと立ち向かっていく。


オダギリが主人公の前村を演じ、日本からは永山絢斗が記者役で出演。


(「映画.com」から)
http://eiga.com/movie/85425/


オダギリジョーが主演としては、マトモに優秀な人間の役で、ちょっとものたりない。やっぱり画家の藤田嗣治のように個性的な人間像を演じたほうが、わたしにはおもしろい。


優秀なお医者さん志望の青年が、順調なエリートコースを歩みながら、突然意を決して戦場へいくことを決意する。


阪本順治監督は、いま、このテーマで何を伝えようとしたのだろう?


『エルネスト』予告編
https://www.youtube.com/watch?v=NiRb1STj9ug