かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

ロネ・シェルフィグ監督『人生はシネマティック!』を見る(11月23日)。


11月23日、木曜日、祝日。新宿武蔵野館へ、ロネ・シェルフィグ監督の『人生はシネマティック!』を見にいく。朝から雨が強い。きのうネットで予約してなかったら新宿まで行かなかったかもしれない。めんどうくさいが、傘をもってでかけた。


新宿へ早めにいって、喫茶「ロアール」で吉村昭著『関東大震災』(電子書籍)を読了。関東大震災のことを知っているつもりだったが、それがいかに上滑りだったか、読みながら反省する。震災後の混乱のすごさも、うすっぺらな理解をはるかに超えている。著者から、ノンフィクションのすごさを教えられる。


茶店を出たら、雨がだいぶ小降りになっていた。



12時15分から、イギリス映画『人生はシネマティック!』を見る。

第2次世界大戦中のイギリス・ロンドンで、映画製作に情熱を注ぐ人々を描いたヒューマンドラマ。


1940年のロンドンでカトリンはコピーライターの秘書として働いていた。人手不足のため、彼女が代わりに書いたコピーが情報省映画局の特別顧問バックリーの目に留まり、ダンケルクでドイツ軍の包囲から兵士を救出した姉妹の感動秘話を映画化する脚本チームに加わることとなった。


戦争で疲弊した国民を勇気づけるための映画だったが、製作が開始され、ベテラン俳優のわがまま、政府と軍による検閲や横やりなどトラブルが続出。そのたびにカトリンたちの脚本は二転三転してしまう。


(「映画.com」から)
http://eiga.com/movie/86687/


新人で大役を抜擢された女性シナリオライター。製作側の都合、軍の検閲や俳優のわがままでシナリオが二転三転していく、というと、三谷幸喜監督の傑作コメディ映画『ラヂオの時間』を連想してしまう。理不尽な変更理由にもめげず、許された範囲のなかで優れた作品をつくっていくライターたちの機転と才能にも、ふたつの映画に共通するものがある。ただ、『人生はシネマティック!』はコメディではない、といいながらも、なんどか笑わせてもらった。


それにしても、『ラヂオの時間』に、おおすじがよく似ている。



人生はシネマティック!』予告編
https://www.youtube.com/watch?v=KGkv2VKqusI



帰り、ひさしぶり東武東上線大山駅の立ち飲み「晩杯屋」へ寄る。