12月23日、日曜日。「イオン板橋」へ、午前9時15分から上映の、ブラッドリー・クーパー監督『アリー、スター誕生』を見にいく。
映画『アリー/ スター誕生』予告【HD】2018年12月21日(金)公開
歌の才能を見いだされた主人公がスターダムを駆け上がっていく姿を描き、1937年の「スタア誕生」を皮切りに、これまでも何度か映画化されてきた物語を、新たにブラッドリー・クーパー監督&レディー・ガガ主演で描く。
音楽業界でスターになることを夢見ながらも、自分に自信がなく、周囲からは容姿も否定されるアリーは、小さなバーで細々と歌いながら日々を過ごしていた。そんな彼女はある日、世界的ロックスターのジャクソンに見いだされ、等身大の自分のままでショービジネスの世界に飛び込んでいくが……。
(「映画.com」から)
https://eiga.com/movie/88415/
何度か映画化されていると説明されているけど、前のものを見たことがない。ミュージカル映画が苦手だから。
仮に、路上などで、自分の恋人がいきなり踊りだしたり、歌いだしたりしたら、どうしよう。とてもじゃなけいど、わたしは、そういうひとについていけない(笑)。
だから、映画の紹介にミュージカルという文字があると、腰がひけて見るのをやめてしまう。
この『アリー、スター誕生』は、ミュージカル映画の分類にはいるようだけれど、劇中、路上で突然歌ったりすることはなくて、ちゃんと歌うべきところで歌うシーンが出てくる。だから、ミュージカル映画だ、という意識がなく見れた。
そして、音楽がすごくいい。レディー・ガガのパワーのあるヴォーカルを堪能できる。ステージで歌うのだから、安心して見れるし(笑)。
レディー・ガガだけでなく、彼女をスターに導くジャクソン役(ブラッドリー・クーパー)の歌とギターも、ブルースやカントリーを基調にしていて、たのしく聴ける。音楽映画としては、充実した作品ではないか、っておもう。
レディー・ガガは初主演ということだけど、女優としても堂々の演技。素顔をちゃんとはじめて見たような気がする。美人だが、鼻が大きい。しかし、その鼻の大きさが、劇中で、「歌はいいけど、顔を出すな、鼻が大きすぎる、っていわれる」(正確な引用ではありません)、そんなちょっと自虐的なセリフが出てきて、おもしろかった。
ジャクソン役のブラッドリー・クーパーは、髭が顔をおおっているので、わからなかったが、クリント・イーストウッド監督の『アメリカン・スナイパー』の主演をしていた、とあとで知った。
『アメリカン・スナイパー』も『アリー、スター誕生』も、彼の役は、顔じゅうが髭だらけ。
そのブラッドリー・クーパーは、監督と主演(のひとり)を両方やっている。くわえて、歌とギターが本人によるものならば、監督、主演、そして、ジャクソン役の歌とギターまで、やっていることになる。
歌姫、レディー・ガガとステージで対等に歌うわけだから、半端な才能ではない。このひと、わたしが知らないだけで、アメリカではよく知られているミュージシャンなのだろうか?
映画は悪くないが、わたしにはひとつ大きな欠点におもえてしまうものがある。ジャクソン(ブラッドリー・クーパー)は、はじめからかなりのお酒好きとして登場する。アリーを知ってからも、お酒を飲むシーンが多い。お酒だけならまだしも、白い粉を鼻から吸ったりしている。これが加速していく。
音楽的な才能に恵まれ、才能ある女性と出逢い、愛情を獲得。孤独は癒されたはずなのに、それでも、彼はしだいに自滅していく。
どうしてなのか?
ロック・ミュージシャンが酒やドラッグに溺れるのは、よくあること、といってしまえばそうなのだけれど、映画的には彼がなぜ自滅していくのか、そうなる動機の説明が必要ではないのかな。
ただ勝手に自滅していくとしか感じられないので、わたしはラストの、レディー・ガガの悲しみに共感できず、映画に涙を流すこともなかった。
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帰り「日高屋」で、餃子と半チャーハンでホッピーを飲む。