かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

ダニー・ボイル監督『イエスタディ』を見る(10月21日)。

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10月21日、月曜日。


イオンシネマ板橋」へ、ダニー・ボイル監督『イエスタディ』を見にいく。わたしの妻も見たがっていたが、川越の映画館はなぜか上映が11月15日まで延期になっている。


それまでは待てないので、ひとりでアパート近くの映画館へ足を運んだ。


予告編はなんども見ていたが、「着想ありき」の映画であまり期待していなかった。それが変わったのは、ビートルズ・ファンのつるひめさんがブログへすてきな記事を書かれているのを読んでから。

つるひめさんのブログ記事
https://tsuruhime-beat.hatenablog.com/entry/2019/10/17/203512?_ga=2.90417690.1085492098.1571637323-562926823.1450316117





映画『イエスタデイ』予告編 ダニー・ボイル監督最新作 ある日ビートルズがこの世から消えた?!一人だけビートルズを憶えている男が旋風を巻き起こす




ストーリーは簡単。大停電があったとき、ジャック・マリック(ヒメーシュ・パテル)は、真っ暗な道路で事故にあう。病院で意識が目覚めると、前歯が2本欠けていたが、命は助かっていた。


まもなく奇跡に気づく。


プレゼントされたアコスティック・ギターの音色を試すために、ジャックがビートルズ「イエスタディ」を弾くと、そばにいたひとたちがおどろく。


「ジャック、それ新曲?」


「いや、ビートルズだよ。ポール・マッカートニーの曲」


ビートルズって?」


そこにいる全員が「ビートルズ」という奇妙な名前に首をひねる。



ジャックは、ビートルズの曲を自分の新曲として次々発表して大成功する。エド・シーラン(本人)も、ジャックの作曲の才能に賞賛を惜しまない。


おれは、ヨハネ(キリストに洗礼をほどこしたひと)で、ジャックはキリスト(救世主)だ、と、エド・シーランはその才能に舌をまく。


ビートルズの楽曲は解散前に発表したものだけでも213曲ある。ジャックが新曲に枯渇することは、当分ないだろう。


成功はどんどん拡大していくはずだが‥‥。


あとは、これから映画を見るひとのために省略。予告編も、このくらいの情報しか事前に知らせていない。だからなのか、着想だけがあるような軽い印象を受けてしまっていた。


しかし、このジャック、やっぱりビートルズが大好きなのだ。だから、ビートルズの曲で大成功しても、こころの底からよろこべない。


ジャックはその後どんな行動に出るのだろう?


そんな感じです(笑)。


ちなみに、この世界で、ビートルズオアシスはいないがローリング・ストーンズはいる。コカコーラは存在しないが、ペプシコーラはある。理由はあきらかでない。


それとジャックの恋人エリーを演じたリリー・ジェームズがとっても可愛いかった。


こんな献身的ですてきな恋人と世俗的な成功を天秤にかけるとしたら、どちらを選ぶかわたしなら迷わない、っておもうけど、それは世俗的成功の甘い果実を知らないからだろうか?


全編にビートルズへの賞賛と感謝がいっぱいにあふれている。だから、見ていて気持ちがいい。ジャックはビートルズのいない世界では「ビートルズの伝道師」だ。でも、ビートルズ不在の世界はさびしすぎる。


やっぱりビートルズには存在していてほしい。


だからだろうか、エンディングで本物のビートルズの曲が流れる・・・。