10月21日(水)、快晴。
朝いちばん、「イオンシネマ板橋」へ、8時55分から上映の中野量太監督、二宮和也主演の『浅田家!』を見にいく。
朝からよく晴れている。
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浅田家の次男・政志は、父の影響で幼い頃から写真に興味を持ち、やがて写真専門学校に進学。卒業制作の被写体に家族を選び、浅田家の思い出のシーンを再現した写真で学校長賞を受賞する。卒業後しばらくはくすぶっていたものの、再び写真と向き合うことを決意した政志が被写体に選んだのは、やはり家族だった。
(「映画.com」より)
https://eiga.com/movie/90845/
中野量太監督の映画を見るのは、『湯を沸かすほどの熱い愛』(2016年)、『長いお別れ』(2019年)に続いて3度目。
どちらもよかったし、とくに『湯を沸かすほどの熱い愛』は、感動した作品なので、大きくは期待を裏切られないだろう、とおもって見にいく。
浅田家の家族はみんなちょっと変わっている。いちばんまともそうな母(風吹ジュン)も、長男の幸宏(妻夫木聡)も、ふつうの家の常識とはちょっとちがう。母は、夫(平田満)のへんな希望もかなえてあげようとするし、幸宏は、弟の願いが「ありえないだろ」と不平をいいながらも、苦心してお膳立てをしてあげる。
そういう、奇妙で仲のいい家族の物語。
奇妙な家族写真を撮る前半を見ていると、コメディ映画なんだな、とおもいながら、おもしろく見ていたが、写真家になった政志(二宮和也)が、2011年の東北大震災の現場に赴き、持ち主を失ったドロで汚れた写真をかき集め、洗い、家族のもとへ返そうとするボランティア活動をはじめるあたりから笑えなくなってくる。
二宮和也は、クリン・イーストウッド監督の『父親たちの星条旗』(2006年)、『硫黄島からの手紙』(2006年)に若き兵士として出演しているのを見て以来で、このときは、あまり強い印象は残っていない。たくさんのひとが登場するなかのひとりであったからか。
『浅田家!』の二宮和也は、よかった。
前半のコミカルな演技と後半の震災の犠牲者の遺族を「家族写真」で癒すことができないかと悩む姿も、違和感なく受けいることができた。
二宮和也、妻夫木聡、平田満、風吹ジュン、菅田将暉(ボランティアの大学生)もよかったけれど、二宮和也の幼なじみの「恋人」を演じた黒木華が可憐だった。
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お昼は、近くのインド・カレー屋さんに寄って、辛口のチキン・カレーをライスで食べる。お酒は、ブレーンというさっぱりした飲み物を3杯。
「週1」で通うこのお店には、「れいわ新選組」のポスターを貼ってもらおうと、密かに計画している(笑)。