新宿東口の地下「ベルク」の店頭には「WAR IS OVER!」の文字が。
6月19日(土)、朝から雨。
ホン・サンス監督、韓国映画『逃げた女』を見に、「新宿シネマカリテ」へいく。
有楽町ではなく新宿にしたのは、もうひとつ目的があった。
ネットを見てから気になっていた新宿東口地下の軽喫茶「ベルク」へいってみること。
新宿駅東口改札を出て左にまっすぐ歩くと、迷わずいけた。隣りの立食いソバ屋さんが目印のひとつ。
ここのお店の店頭に置いてあるチラシが、ネットの話題になっていたのだ。
皆で声をあげましょう
オリンピック一つ中止にすることが出来ない国や行政に、本気でコロナの感染拡大を抑える気があるとは思えません。当面の目標や見通しもあいまいなまま、私たち国民に責任を転嫁しようとしています。
飲食店には一方的にコロナ対策リーダーの役目を押付け、協力金はなし崩しに減らし、営業の制限ばかり強め、従わなければ罰金をとるとまで言っています。国や行政には何のペナルティもなく、ふざけるなと言いたいです。
それでも私たち国民に協力しろというなら条件があります。
●オリンピックの中止
●PCR検査の徹底。
●臨時のコロナ病床の新設。
●一律給付金の交付。
これらは条件というより、国や行政がその責任において真っ先に手を打つべきことです。
それを怠っているということです。
今からでも遅くはありません。
すぐに手を打ってください。
話はそれからです。
(ベルク店長 井野朋也)
わたしは、チラシをもらい、店頭の写真を撮らせてもらった。店頭には「WAR IS OVER!」のジョン・レノンが70年代初期に世界に向けて発信した言葉が掲げてある
(註;ジョン・レノンの楽曲「ハッピー・クリスマス」のなかに「War is over if you want it」という歌詞がある。「WAR IS OVER!」という言葉はTシャツなどに使われて、ジョンの平和をよびかけるメッセージとして広く流布した)
以前、この「WAR IS OVER!」に、政治的看板で好ましくない、と苦情がはいったことがあるという。しかし、看板は下げてなかった。「WAR IS OVER!」を政治的看板で好ましくない、とおもうひとの顔が見たくなる。
カレーと生ビールでもいただこうかな(まだアルコール禁止期間だったが)、とおもったが店内は混んでいたし、レジは5、6人並んでいるしで、仕方なく、前の立食い蕎麦屋さんで腹ごしらえして、映画館へ向かう。
★
じつは、ホン・サンス監督の『逃げた女』は、6月14日(月)に、「ヒューマントラスト有楽町」で1回見ている(寝ていてもそういえるなら 笑)。
しかし、前半で眠り後半でも眠り、映画をまるで理解できなかった(前の晩、朝方まで起きてたんだよな)。つまらなそうなら、それまでだけれど、淡々とした会話を中心に進行する、好きなタイプの映画だった。
それで6月19日の今日、こんどは「新宿シネマカリテ」へ、前回の汚名挽回をしようとやってきたのだ(軽喫茶「ベルク」へも寄りたかったし)。
で、その結果であるけれど‥‥
あろうことかわたしは今回も眠ってしまったのだ(笑)。
さすがに3度目までは気力がない。DVDか動画配信になったら見てみようか、とがっかりしながら映画館を出る。
まだ、雨が降っていた。