先々週・先週何本か映画を見ましたが、時系列無視でまずはビートルズから(笑)。
2月12日(土曜日)
この日は川越を出て、妻といっしょにIMAX設備のある「グランドシネマサンシャイン池袋」へ、ピーター・ジャクソン監督の『ビートルズ:ルーフトップ・コンサート』を見にいく。
きのうまでは夜の上映だったが(1日1回のみ上映)、きょうから昼間の時間帯に移動。14時35分から。
早く着いたので、近くのルノアールでコーヒーとトーストの軽い朝食で30分ほど本を読む。
田中優子氏は、元法政大学の学長。大学への政府の圧力に屈しない頼もしい学長さんだった。
田中優子学長が、教員の政治行動に自由方針だったことに、法政の教員、上西充子氏(国会中継を街頭で、解説つきで紹介する「パブリックビューイング」を試みている。また「ご飯論法」という言葉をひろめたひとでもある)は、著書のなかで感謝を伝えている。
本の内容は、まだ読みはじめたばかり。
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「グランドシネマサンシャイン池袋」は、大きなビルのなかの映画館。IMAXは、12階。早めに映画館に着いてよかった。
席はギッシリ満杯。きのうネットで予約したけど、中央のとりたい席はほとんど埋まっていた。
前日予習というわけでもないけれど、「ディズニープラス」で、「ルーフトップ・コンサート」が含まれる「パート3」を全部見た。だから内容的な新鮮さはなし。ただ巨大なスクリーンと爆音でコンサートを体感したかった。
「ディズニープラス」で配信された「パート1」には、1969年の「ゲット・バック・セッション」に至るまでのビートルズの歩みが簡単に紹介されていた。
その頭の部分が「ルーフトップ・コンサート」でも使用されていて、それが終わると屋上でのコンサートがはじまる。
すでにAlaokoさんやつるひめさんが詳しい感想を書かれているので、こちらへ。
お互いときには反目したりして、むかしのような4人が一体だった時期とはちがうとはいえ、演奏がはじまるとウソみたいに緊密なサウンドになる。4人の表情も、寒くてコードを持てないとかいいながら、たのしそうだ。
いまさらだけど、ジョンとポールのパワフルなコーラスに酔う。声の相性が絶品。コーラスの素晴らしいロック・バンドって、意外に少ないのでは。ビーチボーイズのコーラスも抜群だけど、ロックのコーラスとはちょっとちがうような気がする。
メンバーがソロになってから、このコーラスを聴けなくなった損失が大きい。
リンゴの奥さん、モーリン。奥様方のなかで、一番ノッている。ジョンが「サンキュー、モー」というシーンがある。
ポールの奥さん、リンダさん。ジョンの恋人、ヨーコさんもいる。
なぜか、ジョージ・ハリスンの奥さん、パティ・ボイトだけがいない。ほかの奥さんがそろって楽しんでいるなかで、パティ・ボイドの不在が目立つが、ジョージは元気に演奏している。
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ジョンとポールのロックなコーラスは絶品。
映画『レット・イット・ビー』を見たときは、他のレコーディングが全部終わって、それから屋上でライブにふさわしい曲をレコーディングしたようにおもっていたが、今回の『ビートルズ:ゲット・バック』を見て、「レット・イット・ビー」や「ロング・アンド・ワインディング・ロード」や「トゥ・オブ・アース」などは、屋上ライブのあとに録音されたことがあきらかになった。
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映画が終わると、コンサートのようにA席から順番に退場。時間がかかる。
そのあいだ、うしろの席は、年配の女性が若い女性にビートルズのことを盛んに説明している。
映画『愛しのフリーダ』で知られるビートルズの秘書・フリーダ・ケリー(正確には、マネージャー、ブライアン・エプスタインの秘書。初期は、ビートルズのファンレターの返事を代筆していた)について解説したりしている。マニアックな話を聞きながら、ひと足先に退場。
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姉のところへ寄る妻とひとまず別れる(あとで合流)。
わたしはひとりでアパートのある駅で降りて、今回入るのが二度目の居酒屋へ寄る。
1時間半『遊郭と日本人』を読みながら飲む。
文字の意味がわからなくなったところで居酒屋を出て、アパートで妻から電話があるまで寝た。