ビートルズの「デヴィル・イン・ハー・ハート」が収録されている『ウィズ・ザ・ビートルズ』。
今日はジョージ・ハリスンの誕生日。最近知った彼にまつわるちょっとした話を。みなさんは、すでにご存知かもしませんが・・・。
むかし『ビートルズ・クラッシクス』というCDが出ていて、これはビートルズがカバーした原曲を1枚に収録。これを聴けばビートルズのカバー・センスがすぐにわかる、といううれしいアルバムでした*1。
そのアルバムはいまCDとしては持っていないので、何年か前に、自分でプレイリストをこしらえました。
手製の『ビートルズ・クラシックス』をつくるために1曲1曲Apple MUSICのなかから拾っていきましたが、見つからなかったのが1曲あって、それが「デヴィル・イン・ハー・ハート」のオリジナル曲。
わたしのプレイリストは、長らくこの曲が欠けたままの『ビートルズ・クラッシックス』になっていました*2。
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「デヴィル・イン・ハー・ハート」のオリジナルは、ザ・ドネイズの「デヴィル・イン・ヒズ・ハート」。女性グループだったので、「her」の部分は「his」になっている。
ザ・ドネイズのレコーディングからの経緯を「ウィキペディア」から引用すると、、、
ザ・ドネイズは、コレクトーン・レコードのために「デヴィル・イン・ヒズ・ハート」をレコーディングした。
数週間後にニューヨークのレコードレーベルであるブレントが楽曲の権利を買い取り、1962年8月にシングル『バッド・ボーイズ』のB面曲として発売された。
しかし、両曲ともシングルチャートに入ることはなかった。なお、ザ・ドネイズは同シングル発売後に解散した。
と、ある。つまりはアメリカではヒットしないままグループは解散してしまった。
ブライアン・エプスタイン(ビートルズのマネージャー)は、当時「NEMSレコード」という大きなレコード・ショップを運営していたが、「NEMS」には、たとえヒットしてないレコードでも、最低1枚は店に置く、というのが彼の信条だった。
ビートルズは、「NEMS」のレコード・ショップには、むかしからちょくちょく立ち寄って、買いもしないのにいろいろ試聴していたらしい(笑)。
きっと、そのなかにザ・ドネイズの「デヴィル・イン・ヒズ・ハート」を発見したのだろう。聴いたことのない曲だが、なかなかいい、と彼らはおもったのか。
もともと有名無名はビートルズには関係ないし、原曲の知名度に頼ろうという気もない。
彼らはこの曲を気にいり、1963年の『ウィズ・ザ・ビートルズ』に収録した。
「デヴィル・イン・ヒズ・ハート」は、「デヴィル・イン・ハー・ハート」と少しだけ変わって、ビートルズのカバーで、はじめて陽の目を浴びた、ということになる。
リード・ボーカルは、当時20歳のジョージ・ハリスン。
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ザ・ドネイズ版。
www.youtube.com
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この経緯をはじめて知ったのは、zappy channelを見たのがきっかけ。詳しく解説されています。
https://www.youtube.com/watch?v=EpiXfcSuDzY