2月26日、土曜日。
「イオンシネマ板橋」へ、サリー・ポッター監督の『選ばれなかったみち』を見にいく。
妻と待ち合わせ、駅前の軽食喫茶で朝飯兼昼食。わたしはカレーライスとコーヒーで、妻はサンドイッチとコーヒー。
客が混んでいて、時間のゆとりをみて寄ったのに、なかなか注文品が出てこない。13時05分の上映時間に間に合うか心配になったが、間に合った。
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ニューヨークのアパートでひとり暮らすメキシコ移民の作家レオは認知症を発症しており、誰かの助けなしでは日常生活もままならず、娘モリーやヘルパーとの意思疎通も困難な状況にあった。ある朝、モリーはレオを病院に連れて行くためアパートを訪れる。レオはモリーが隣にいながらも、初恋の女性と出会った故郷メキシコや、作家生活に行き詰まり一人旅をしたギリシャへと、心の旅を繰り広げる。
(「映画.comより)
https://eiga.com/movie/92690/
娘モリーの役が、エル・ファニング。父レオを、ハビエル・バルデム。
この映画、最初から最後まで陰鬱だった。認知症の父を連れて病院へいくモリーの苦労が並大抵ではない。見ているだけで、つらくなる。
加えて、その父が脳内で見ているもうひとつの世界も暗い。
せめてもうひとつの世界に救いがあるなら、こちらの気持ちもバランスがとれるのだけど、どっちもどっちの暗さ。描写は説明なく入れ変わるが、陰鬱と暗闇が交互に出てくるだけなので、映画が終わってから、やっとほっとした。
この映画、何を伝えたかったのだろう?
どっちの世界を選んでも救いはない、というテーマではないだろうけど、わたしにはよくわからなかった。
エル・ファニングは、青春コメディからこういう深刻な作品まで幅広く演じることができるが、熱演がなんだか気の毒にみえた。
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妻のクルマが上福岡駅にあったので、そこで下車。スーパーで夜の買い物をして、川越へ帰る。