伝説のロック・バンド「ベック・ボガード&アピス」。
3月某日。
個人的な話ですが、記録に残しておきたいので、投稿します。
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しばらく前にフジモト君から、「今回出張で3月の某日から某日まで東京へ行きますが、そのなかで1泊川越へ泊めてもらえませんか。S子さん(わたしの妻)ともゆっくり話をしたいので」という電話があった。
フジモト君が上京するときは、当時の友だちが集まる。今回は東京の宴会に出るひとと、わたしの家へくるひとと、二手に別れた。
わたしの家には、フジモト君のほか、ヨシダ君、トミボーが泊まりにくることになった。
みんなわたしがむかし勤めていた本屋さんのアルバイトで、当時は大学生だった。いまは、たぶん64歳〜66歳くらいになっているはず。
長い年月の交流になったが、住んでいるところもそれぞれで(山口県、栃木県、東京都)、ちょくちょく会っている、というわけではない。
むかしからエリック・クラプトンが来日するとフジモト君が山口県から上京してきて、みんなで集まるという「クラプトン会」みたいなものだった。
それが、コロナ禍でエリック・クラプトンの来日がなくなってしまった。
フジモト君いわく「今度の仕事、ラッキーなことに時々東京へ出張があるから」・・・それがクラプトン来日のかわりにみんなで集まる理由付けになった。
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フジモト君は、前日泊まったトミボーの家(堀切菖蒲園駅)から電車できた。ヨシダ君は、栃木県からクルマでやってきた。トミボーは横浜で仕事があるので、一次会には出られない。夜8時頃に行きます、ということだった。
一次会は、妻が会社の飲み会でときどき使う「隠れ家」のような居酒屋を予約してくれていた。その居酒屋は予約があるときだけ、店をあけるようだった。
妻の運転で、4人午後5時をめざして『隠れ家」へいく。隣近所、家もまばらなさびしいところで、まさに「隠れ家」にふさわしいところだ。
しゃぶしゃぶをメインにした料理で、お酒は生ビールのあとサントリー角瓶のハイボール。
近況を話した後は、やっぱり「あの頃」の思い出話で盛り上がる。みんなが働いていた本屋が閉店時間になると、市ヶ谷から飯田橋あたりへ飲みにいった。
ときには朝までやっている新宿の居酒屋までいって飲む。夜があけて、カラスがゴミをあさっている風景を見ながら疲れ切って解散する。
そして、ときどきは当時蕨市に住んでいたわたしの狭いマンションへ泊まりにくることもあった(けっこうあった)。
わたしが帰宅するなり酔っ払って寝てしまうと、妻が相手をすることもある(けっこうあった)。
だから久しぶりにS子(わたしの妻)さんと話したい、というフジモト君のリクエストがあった。
ヨシダ君が、いくつかCDを用意してきた。一次会から帰って、ウチで飲むときの用意だ。先日映画になったエリック・クラプトンのライブがDVDとCDのセットになって出ているのを見せてくれた。
映画では、途中でクラプトンの指にマメが出来てしまって演奏が途中になってしまった「イズント・イット・ア・ピティ」(ジョージ・ハリスンの作品)の完奏したものが収録されているというので、このあと家へもどったら聴かせて、と頼んだ。
それから1970年代、「ベック・ボガード・アピス」という伝説的なハードロック・バンドがあった。
クリーム(エリック・クラプトン、ジャック・ブルース、ジンジャー・ベイカー)の解散した穴を埋めるハードロック・バンドとして期待されたが、スタジオ録音盤1枚、ライブ盤1枚と、2枚のアルバムを残してあっさり解散してしまった。
- スタジオ盤『ベッグ・ボガード&アピス』(1973年)
- ライブ盤『ベッグ・ボガード&アピス・ライブ・イン・ジャパン』(1973年)
「その伝説のバンドを、ジェフ・ベックの代わりにCharがギターを弾いてるライブのCDを焼いてもらったんですけど、聴いたことありますか?」(ヨシダ君)
「あ、それなら武道館へ見にいった、息子がそのころギターに熱心だったからふたりで見にいった。ボガードもアピスもよかったけど、Charが一番カッコよかった。懐かしいから、それも聴かせて!」(わたし)
コンサートがあったのはいつだったかな、とおもってあとで調べたら1999年だった。
曲は「迷信」。伝説のミュージシャンにまじって一歩もひけをとらないチャーがすばらしい!
https://www.youtube.com/watch?v=KDC3XKPCZ_M
こちらは本家「ベック・ボガード&アビス」のライブ。画像はよくないが演奏はさすが!
https://www.youtube.com/watch?v=AtIhPRu2sY0
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あとは当時のたわいない話になって、大学の学園祭の居酒屋で、フジモト君と彼の彼女とわたしが3人で飲んでいたら、フジモト君が招待していたもうひとりの彼女が学園祭に来て、彼女がふたりカチあってしまった。あわてたフジモト君は、「○○さん、ここちょっとお願いします」とわたしに彼女のひとりをあずけて、立ち去ってしまったこと(笑)。
それまで、わたしはその残された彼女と一度も話をしたことがない。肝心のフジモト君がいなくなって、そのあとどうしたのだろうか、しかし記憶にない。
フジモト君は、その話になると、いまでも謝る。でも、こっちは3人で飲んでいたときに、もうひとりの彼女がやってきた、という記憶しかないので、謝ってもらう必要もない。
その後にフジモト君は、ふたりの彼女からフラれてしまった(笑)。でも本人は、彼女がカチあったせいではない、といっている。
当時の思い出話ならいくらでも出てくる。
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そこへトミボーから「いま、川越の家へ着きました」という電話が、妻にある。
他の客がいなかったので、結果的に貸し切り状態でゆっくり話ができた。
ママさんにお礼をいって、妻の運転で川越の家へ戻る。妻はお酒を飲めないので、こういうときはありがたい。
これから家で二次会だけれど、わたしはもう半分眠くなっていた。