かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

映画版『アルプススタンドのはしの方』(監督:城定秀夫)〜最後にYouTubeの[演劇版]を追記!


城定秀夫監督『アルプススタンドのはしの方』。







夜、Netflix城定秀夫監督『アルプススタンドのはじの方』を見る。これが予想以上におもしろかった。わたしはお酒を飲むのを中断し、妻も何か手作業するのをやめて、映画に見入った。



城定秀夫監督といえば、『愛なのに』(2022年。監督:城定秀夫、脚本:今泉力哉『猫は逃げた』(2022年。監督:今泉力哉、脚本:城定秀夫)、と、今泉力哉監督とのコラボ作品を2本見たばかり。これを気にいったので、動画配信を検索したら、『アルプススタンドのはしの方』が出てきた。

第63回全国高等学校演劇大会で最優秀賞となる文部科学大臣賞を受賞し、全国の高校で上演され続けている兵庫県東播磨高校演劇部の名作戯曲を映画化。




(「映画.com」より)
https://eiga.com/movie/91453/


www.youtube.com





甲子園大会に出場した高校の、あまり野球に興味のない女子高生ふたりと、野球部をやめた男子が、野球場のはしにあるアルプススタンドから、観戦するけれどあまり熱がはいらない。そこに優等生がからむ。


茶道部の熱血教師が、もっと熱心に応援しろ、ってやってくるが、うっとおしいだけ。

野球よりも、女子高生たちには気になることがある・・・。


おもしろくて、完全にハマってしまった。


ピッチャーやベンチ専門の選手の話題は出てきても、野球をやっているグランドのシーンは一度も出てこない。


もてもてのピッチャーに、応援に来ている3人の女子が恋している(ピッチャーは登場しないが)。


毎試合ベンチをあたためていた矢野という選手がはじめて代打で登場。送りバンドに成功する!(矢野も登場しないが)


試合は接戦だが不利なようだ。ルールがわからない女子高生もいるが、わかってもわからなくてもみんな段々気持ちが昂ってくる。熱を帯びて、大きな声援があがる。


ジャンルでいえば青春コメディになりそうだが、じつにまあ気が利いている。粋だし。ふざけ過ぎてないし。みごとな匙加減。


城定秀夫監督、より好きになった!





[追記]
『アルプススタンドのはしの方』の演劇版がYouTubeにありましたのでアップしておきます(こちらが原作)。ノーカットのようです。映画より先に見るのもいいかもしれないですね。54分13秒。
www.youtube.com




(演劇版、見ました。こちらもおもしろかったです。時間のある方は、ごらんになってください)