かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

山下敦弘監督、清原果耶主演『1秒先の彼』を見る(7月12日)。




7月12日㈬。
「TOH0シネマズ池袋」へ、『1秒先の彼』を見にいく。



山下敦弘(やました・のぶひろ)監督の作品で、主演が清原果耶と岡田将生

監督・山下敦弘と脚本家・宮藤官九郎が初タッグを組み、2020年製作の台湾映画「1秒先の彼女」をリメイクしたラブストーリー。原作の舞台を京都に移して男女のキャラクター設定を逆転し、周囲よりワンテンポ早い男性とワンテンポ遅い女性の“消えた1日”をめぐる物語を描く。




(「映画.com」より)


www.youtube.com




山下敦弘監督は、つげ義春原作の『リアリズムの宿』(2003年)を撮ったので、インディーズ時代から注目のひとだった。


しかし、インディーズのころで一番好きなのは『ばかのハコ船』(2002年)。ダメな男とそれを支える「健気(けなげ)?」な恋人の組み合わせがおもしろかった。


メジャー・デビューしてからも、好きな作品がたくさんあるけれど、特別な1本としては、川本三郎氏が若き日の挫折体験をエッセイ風に綴った『マイ・バック・ページ』の映画化(映画も同タイトル)が、真っ先に頭に浮かぶ。


山下監督は、自分をうまくアピールできない不器用な人間を描くのがうまい監督だとおもう。とくにインディーズ時代からメジャー・デビューしてしばらくのあいだは……。



その山下敦弘監督、今回はどんな映画を創るのかな、って楽しみだったけど、わたしの好みからすると、ストーリーがせわしなくって、気持ちがのれなかった(脚本:宮藤官九郎)。


台湾映画のリメイク、だそうだけど、展開が雑過ぎないか。山下敦弘監督のカラーとはちがうような違和感を覚えた。


清原果耶さんは、夏の暑さを忘れさせてくれるクールな美少女。男性ヘの想いを秘めた女性を演じる。表情の変化が可愛い。


でも、清原果耶と成田凌がダブル主演した『まともじゃないのは君も一緒』(前田弘二監督。2021年)の方が、コメディとしてもおもしろく、作品全体も好きだ。



帰り、居酒屋「青龍」でひとり飲み。


池袋東口の映画館へいったときは「青龍」へ寄るパターンが増えてきた。午後3時から開店しているのがうれしい。