かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

「なんだかなあ、しかし」〜映画『リバイバル69 伝説のロックフェス』を見る(10月11日)。




10月11日㈬。
渋谷の明治通り沿いにある「ヒューマントラスト渋谷」で、ロン・チャップマン監督の『リバイバル69 伝説のロックフェス』を見る。

1969年9月13日、カナダの都市トロントにて、チャック・ベリー、リトル・リチャード、ジーン・ビンセントらロックの創始者たちを集めた音楽フェスティバル「トロント・ロックンロール・リバイバル」が開催された。紆余曲折の末、フェスティバル当日にはジョン・レノン、シカゴ、ドアーズら当時の人気アーティストや無名時代のアリス・クーパーも出演し、新旧ロックスターが圧巻のパフォーマンスを繰り広げた。



(「映画.com」より)
https://eiga.com/movie/99648/



予告編を見たとき、悪い予感がしたけれど、これはライブ映画なんかじゃなかった。このフェスティバルが無事開催されるまでの経過と苦心談が関係者やミュージシャンによって語られるドキュメンタリーだった。


伝説のミュージシャンを集めたのに、チケットの売れ行きが悪く、プロモーターは、破産の覚悟をしなければならなかった。


苦肉の策、というのか誰か大物ミュージシャンを呼んで逆転を狙うしかない。あてはあるか?


人から人へツテを頼ってジョン・レノンを招聘することができないか、ということになった。


このころ、ジョン・レノンは、ビートルズとは別にプラスティック・オノ・バンドという名義でレコードを出していた。出演が決定すれば、その新バンドの初のお披露目になる。


ビートルズ以外のメンバーとライブをやったことのないジョン・レノンは、出演を依頼されると、極度の緊張に陥り、「出る・出ない」の逡巡を繰り返す。


なんどか反転するジョンの返答に、プロモーターたちは、生きた心地がしない。


が、結局、ジョン・レノンは、ヨーコ・オノ、エリック・クラプトン(ギター)、クラウス・フォーアマン(ベース)、ミッチ・ミッチェル(ドラム。彼はジミヘンのバンドのドラマー)という腕利きの即席メンバーを引き連れて、ステージに立つ。


フェスティバルは、超満員の盛況で終わった……。







しかし、ミュージシャンのライブを期待して見にいくと、失望するとおもう。演奏は途中で、ブツ切りになるし、ライブは、すぐにインタビュー画面に切り換わってしまう。


プラスティック・オノ・バンドの演奏さえ、関係者の話のなかにチラチラ登場するだけ。非常にストレスの溜まる音楽映画だった。



本来なら、下記のようなライブを見られるはずだった。なので、ストレス解消のため、途中カットのない演奏を4つピックアップします。映画『リバイバル69』と同じライブ映像です。




強烈さでは、NO.1ロック・レジェンドのリトル・リチャード。この絶叫型ヴォーカルは、ロックンロールの源泉だとおもう。何回見ても、しびれるわ!(笑)
www.youtube.com



ジェリー・リー・ルイスの「火の玉ロック」。ジョン・レノンいわく「今も昔も<火の玉ロック>を超えるロックはない」
www.youtube.com




MR.ロックンロール、ロックの元祖・チャック・ベリー「ジョニー・B・グッド」。
www.youtube.com




プラスティック・オノ・バンド「マネー」。飛行機のなかで、音合わせしただけの、ぶっつけ本番だったそう。なので、メンバー全員が知っているむかしのロックンロールを選曲した、という。
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