かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

映画『エリック・クラプトン ライヴ・イン・サンディエゴ 伝説の一夜』を見る(3月29日)。




3月29日㈮。
シネ・リーブル池袋」へ、『エリック・クラプトン ライヴ・イン・サンディエゴ 伝説の一夜』を見にいく。


映画館のある8階に1時間くらい早く着いたので、同階の喫茶で、コーヒーを飲みながら、松下竜一著『ルイズ 父に貰いし名は』を読む。



大杉栄伊藤野枝の娘・ルイズ(四女)の物語。両親を殺されてからあと、彼女が辿る戦中・戦後の人生が描かれている。小説風に書かれているので、読みやすくて、おもしろい。本のことは、「マー君のママさん」から教えてもらった。途中、約半分まできた。




www.youtube.com

エリック・クラプトンが2007年3月15日にアメリカ・サンディエゴで開催したコンサートを収録した映像をスクリーン上映。


(「映画.com」から)


エリック・クラプトン ライヴ・イン・サンディエゴ 伝説の一夜』については、つるひめさんが詳しい紹介をしています。


tsuruhime-beat.hatenablog.com


なので、こちらは個人的に思い出したことなど、記録しておきます。以下、興味のない方は、スルーしてください。



この一連のツアーで来日したエリック・クラプトンを、わたしは、2006年11月20日に、日本武道館で見ている。


デレク・トラックスとドイル・ブラムホール2世。ふたりのギタリストを伴ってのステージだったので、印象が深い。とくに、デレク・トラックスという金髪の若いギタリストを見たのは、これがはじめて。


現在は、カミさん(スーザン・テデスキ)をヴォーカルにすえて「テデスキ・トラックス・バンド」のギタリストとして活動している。


いまは、長い髭を蓄えているので表情がわからないが、このときは青年っぽくて可愛らしい。敬愛するエリック・クラプトンの隣りで、楽しそうにスライド(ボトルネック)・ギターを弾いている。


いつものエリック・クラプトン・バンドのメンバーで、顔を確認できたのは、キーボードのクリス・ステイントンだけ。ドラムは、現在ローリング・ストーンズの準レギュラー、スティーブ・ジョーダン。全曲にわたって、彼のプレイが光る!

【セットリスト】

  1. テル・ザ・トゥルース
  2. キー・トゥ・ザ・ハイウェイ
  3. ガット・トゥ・ゲット・ベター・イン・ア・リトル・ホワイル
  4. エニイデイ
  5. エニウェイ・ザ・ウィンド・ブロウズ(with スペシャル・ゲスト:J.J.ケイル)
  6. アフター・ミッドナイト(with スペシャル・ゲスト:J.J.ケイル)
  7. フー・アム・アイ・テリング・ユー(with スペシャル・ゲスト:J.J.ケイル)
  8. ドント・クライ・シスター(with スペシャル・ゲスト:J.J.ケイル)
  9. コカイン(with スペシャル・ゲスト:J.J.ケイル)
  10. マザーレス・チルドレン
  11. ファーザー・オン・アップ・ザ・ロード
  12. ワンダフル・トゥナイト
  13. いとしのレイラ


Encore


14. クロスロード(with ロバート・クレイ)


(公式サイトより)


【1】【2】【3】【4】【13】は、アルバム『デレク・アンド・ドミノス(邦題:いとしのレイラ)』から…。 


【3】の「ガット・トゥ・ゲット・ベター・イン・ア・リトル・ホワイル」は、アルバム未収録。デレク・アンド・ドミノスの2枚目のアルバムのために用意されていた曲(たしかシングルで発売されたのでは)。


【13】の「いとしのレイラ」は、やっぱりエレキ・ヴァージョンが圧倒的にいい。アコスティック・ヴァージョンは、はじめて聴いたときは新鮮だったが…。


ウィキペディア」で確認したら、アルバム『いとしのレイラ』は、1970年11月リリースとある。古いころからのエリック・クラプトン・ファンとしては、懐かしくてうれしい選曲だった。


オリジナル・アルバムでは、伝説的なギタリスト、デュアン・オールマンオールマン・ブラザーズ・バンド)が担当していたスライド・ギターを、デレク・トラックスが弾いている。このへんの選曲は、アルバム『いとしのレイラ』を敬愛するデレク・トラックスの趣向が反映されているのかもしれない。


つるひめさんも指摘されているように、【10】の「マザーレス・チルドレン」がよかった。アルバム『461 オーシャン・ブールヴァード』収録のオリジナルは、「レイド・バック・クラプトン」(おだやかなクラプトン)と当時いわれたような、肩の力のぬけた演奏だったのに、このライブは力強い。スティーブ・ジョーダンのドラムが曲を煽っている。


追記・・・
【11】の「ファーザー・オン・アップ・ザ・ロード」は、1970年代では、クラプトン・ライブの定番曲だった(フレディ・キングのカバー)。ザ・バンドの解散コンサートを映画化したマーティン・スコセッシ監督『ラスト・ワルツ』での、ロビー・ロバートソンとのギター共演も、忘れられない。


アンコール【14】の「クロスロード」で登場したのは、ロバート・クレイ。


1980年代に、シングル「スモーキング・ガン」が、ブルース・ナンバーとしては異例のヒット。まだ席がとりやすかったのか、わたしは、初来日のステージを前から3列目くらいで見ている。ロバート・クレイの歌とギター、あとはベース、ドラムスの3人編成。シンプルなバンドだったが、淡々と演奏していく。それがよかった。


等々…つるひめさんが、全体の映画について投稿してくださったので、わたしは、わがままな想い出を綴りました。




「マザーレス・チルドレン」。つるひめさんがアップされていますが、わたしもこの曲がいちばん鮮烈だったので、重複を恐れず(笑)…。
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2019年、デレク・トラックスは「テデスキ・トラックス・バンド」で、アルバム『いとしのレイラ』を、全曲ライブ演奏している。とりあえず「いとしのレイラ」を…。
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ザ・バンドの解散コンサートを映画化したマーティン・スコセッシ監督の『ラスト・ワルツ』。エリック・クラプトンの肩のベルトがはずれてギターの音が途切れると、即座にロビー・ロバートソンがその空白を埋めて弾き出すシーンが記憶に残っている。
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ロバート・クレイ「スモーキング・ガン」。この映像を見ると、キーボード・プレイヤーもいるみたいですが…。
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