9月26日㈭。曇り。
ポール・マッカートニーのドキュメンタリー映画『ワン・ハンド・クラッピング』を、Sさんの運転で「ららぽーと富士見」へ見にいく。
車中、「apple music」の配信で、アルバム『ワン・ハンド・クラッピング』を聴きながらいく。
夜21時05分から1回のみの上映で、料金は、一律1名2600円。
少し早く着いたので、座れるところで本を読んでいたけれど、「本日は営業を終了しました」と、間断なく場内放送されるのがうるさい。
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ポール・マッカートニー&ウイングスが1974年にアビイ・ロード・スタジオで敢行したレコーディングセッション「ワン・ハンド・クラッピング」を記録した音楽ドキュメンタリー。
1973年リリースのアルバム「バンド・オン・ザ・ラン」を大成功させ、新メンバーにギタリストのジミー・マカロックとドラマーのジェフ・ブリトンを迎え入れたウイングス。シングル「ジュニアズ・ファーム」のレコーディングを終えてナッシュビルからイギリスへ戻ったばかりの彼らが、名曲の数々をスタジオライブ形式で演奏していく。
(「映画.com」から)
https://eiga.com/movie/102389/
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1974年のポール&ウイングスのスタジオ・ライブ。
【メンバー】
ポール・マッカートニー(ヴォーカル、ベース、ピアノ、ギター)
リンダ・マッカートニー(キーボード)
デニー・レイン(ギター)
ジミー・マカロック(ギター)
ジェフ・プリトン(ドラムス)
ハウイー・ケーシー(サックス)
初期ウイングスの代表的なナンバーを中心に演奏される。ポールは、いつものようにベース・ギターか、ピアノを弾きながら歌っている。
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CD盤に収録されている曲は、次の通り。けど、映画で演奏されるセットリストは、正確に確認していない。
【Disc 1】
1. One Hand Clapping
2. Jet
3. Soily
4. C Moon
5. Maybe I’m Amazed
6. My Love
7. Bluebird
8. Let’s Love
9. All Of You
10. I’ll Give You a Ring
11. Band on the Run
12. Live and Let Die
13. Nineteen Hundred and Eighty Five
14. Baby Face
【Disc 2】
1. Let Me Roll It
2. Blue Moon of Kentucky
3. Power Cut
4. Love My Baby
5. Let It Be
6. The Long and Winding Road/Lady Madonna
7. Junior’s Farm
8. Sally G
9. Tomorrow
10. Go Now
11. Wild Life
12. Hi, Hi, Hi
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当時、ウイングスは、低迷期を過ぎ、ロック・バンドとして活動のピークへ駆け上ろうとしていた。
しかし、ロックの主流はレッド・ツェッペリンやディープ・パープルなどのハード・ロックに移り、ポールの音楽は流行遅れのようにいうロック・ファンも多かった。
わたしには悔しい時代だったが、それでも「メアリーの子羊」(Mary Had a Little Lamb)のようなお子様ソングを、ポールに創ってもらいたくなかった。
しかし振り返れば、アルバム『ラム』(1971年)は悪くなかったし、次の『ワイルド・ライフ』(1972年)も出来にムラはあったが、ポールしか書けない美しい曲が何曲かはいっていた。
ポールがそんな簡単に時代遅れになるとは、おもえなかった。
それがきっちり証明されるのは、1976年の全米ツアーを記録したライブ・アルバム『ウイングス・オーバー・アメリカ』(LP3枚組)が発売され、その映画版『ロック・ショー』を見たとき。すごいライブだった。
そのピークに向かう少し前のポール&ウイングスを描いているのが、映画『ワン・ハンド・クラッピング』。
いろいろなミュージシャンが全盛を誇っては、まもなく消えていったが、ポールはいまも現役で、2時間40分のライブを続けている。
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映画は、最後にポール・マッカートニーが「裏庭」で、ギターの弾き語り…。
1.Backpool
2.Blackbird
3.Country Dreamer
4.Twenty Flight Rock
5.Peggy Sue
6.I'm Gonna Love You Too
少し残念だったのは、当時ホームビデオとして録画されたのか、画質があまりよくないこと。まあ、仕方ないか…。
うれしかったのは、ジミー・マッカロクの、歌の間合いに入るギターがしっかり聴けたこと。
1974年のポール・マッカートニー&ウイングス。ちょうど50年前…だ。
ついでにいえば、Sさんとわたしが結婚した年でもある(笑)。