かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

瀬尾まいこ「図書館の神様」(マガジンハウス)

図書館の神様
おもしろい小説です。まず22歳の女性主人公のキャラクターが投げやりで楽しい(笑)。といっても、もうちょっと詳しく説明しなくちゃわからないでしょうけど、今日ちょっと時間がないので省略です。この小説は、この主人公のキャラクターを創造したことで、70%成功しているとおもいます。

それから、おそろしく文章が読みやすいです。読みながら、文章でつっかえることがありません。これは、やっぱり文章がうまいのだな、っておもいます。それで、女性主人公の心の動きをちゃんと描写しているのですから。

ぼくは、日常のなんでもないことをうまく作品化する小説が好きです。その意味でこれもおもしろい。他には、どんな作品を書いているのでしょうか。なにしろ、これがはじめて読む本なので。感性に共感しないと全然つまらないかもしれませんが、作者に共感できると、もっと他の作品も読んでみたくなります。