かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

ロン・ハワード監督「シンデレラマン」

シンデレラマン [DVD]

○2005年:アメリカ映画
○主演:ラッセル・クロウレネー・ゼルウィガー

映画のサイトでは、こんな風に解説しています。

愛する妻メイと3人の子供に囲まれ幸せに暮らすジムは、ボクサーとしても将来を嘱望されていた。だが1929年、彼は右手を故障してしまったことをきっかけに勝利から見放されていく。さらに時代は恐慌を迎え、やがてジムもライセンス剥奪で引退を余儀なくされ、失業者の一人として肉体労働をして家計を支えていた。そんなある日、元マネージャーのジョーから、一夜限りの復帰試合の話が舞い込んでくる。相手は勝ち目のない新進ボクサー。それでもジムは、その報酬で家族を救えるという一心で試合を引き受けるのだった…。

144分という長さですが、一気に見ました。ラッセル・クロウの白熱した演技に一瞬一瞬ハラハラ……ボクシングの対戦シーンでは、本当に、手に汗を握りました(笑)。

これがフィクションですと、復帰した、峠を過ぎたボクサーが現役の若手を次々打ちのめしてチャンピオンに昇りつめるという話は、できすぎているような気がしますが、実話だということですからね、文句はいえません(笑)。

実際に、憎らしいほど強そうな対戦相手に、ラッセル・クロウ演じるジム・ブラドックのパンチが炸裂すると、喝采をおくりたくなるほど、痛快になります。久しぶりに、おもしろいハリウッド映画を見たという気がしました。

共演は、妻役のレネー・ゼルウィガー。改めてうまい女優だとおもいました。「コールド・マウンテン」で助演女優賞をもらいましたが、今回の映画の方がよかったのでは?

ボクサーという危険な職業……夫の身体を案じる、妻の不安を表情豊かに、しかしやりすぎにならずに、的確に演じていました。