かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

元旦にジェイムス・ブラウンを聴く!


新年の最初にクルマの中で聴いたのは、ジェイムス・ブラウンのアルバム『Ballads』でした。ビートルズよりもジョージ・ハリスンよりも、最近もっぱら聴いているビーチボーイズよりもこの日は先に聴きました。

彼の死をラジオで聞いて、「ああ、JBのライヴをついに見そびれてしまったな」とおもいました。日本語発音で「ゲロンパ」と聴こえるあの奇怪でユーモラスな楽曲。小気味のいいリズムとボーカル。あれを一度体験したかったけど、もう遅い。

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むかしむかし、テレビで見た『グッドモーニング・ベトナム』という映画で、ヘリコプターだったか、ひとり乗りの飛行機だったかで、ロビン・ウィリアムスがラジオから聴こえてくる音楽にあわせて、楽しそうに歌い踊りまくるシーンがあって、そのピリピリするようなリズムが耳から離れなくなりました。それが、ジェイムス・ブラウンの「アイ・ゴット・ユー」でした。

彼は大麻事件、妻への暴力事件などで、しばしばスキャンダルを起こしていますが、一度何のときだったか、警察に訊問を受ける途中、パトカーを奪って逃走(笑)、警察の追跡を受けて(つまりパトカーがパトカーに追いかけられるというカーアクションを演じたわけですね)、ついに逮捕される、という信じられないようなニュースを聞きました。それにしても、ジェムス・ブラウンはパトカーを奪って、どこまで逃げ切れるとおもったのか?(笑)。

この事件、実は本当の話なのかどうか、ぼくは自信がないんですけど、JBの破格な個性を語るにはぴったりのエピソードだとおもいました。

「アイ・ゴット・ユー」の他にも、「セックス・マシン」、「パパ・ゴット・ア・ブランド・ニュー・バッグ」、「プリーズ・プリーズ・プリーズ」のおなじみのヒット・ソングがありますけど、元旦にはさらに、ナットキング・コールなどが歌っている「ジーズ・フーリッシュ・シングス(These Foolish Things)」なんてバラードをこの「パトカーで逃走した男」がしみじみ歌っていて、聴き入ってしまいました。

元旦には、JBのバラードがよく似合う!?