かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

クリント・イーストウッド監督『ジャージー・ボーイズ』と、井上堯之氏のソロ・ライブを見る

9月28日日曜日、川越へ帰る。

駅へ家人にクルマで迎えにきてもらって、そのままウニクス南古谷へいき、午前9時50分からのクリント・イーストウッド監督『ジャージー・ボーイズ』を見る。



1960年代、「シェリー」のヒットで知られるザ・フォー・シーズンズの伝記的映画。ザ・フォー・シーズンズは、個人的にはあまりなじみはなく、代表曲の「シェリー」も、日本のダニー飯田とパラダイス・キングのカバーのほうが記憶にあるくらいで。


でも、映画はおもしろかった。出演者が吹き替えなし、自ら歌もコーラスも実演しているというから、おどろく。


以前、レイ・チャールズジョニー・キャッシュの自伝的映画を見たときも、出演者が本物そっくりに歌っていたので、なりきりもここまで徹底するとすごいよなあ、とおもったものだが。


出演者がときどきカメラ(観客)に向かって自分たちの状況を説明するなど、おもしろい遊びもあって、内容では厳しいバンド・メンバーの確執や諍いが描かれていても、全体には明るい音楽映画になっていた。


あらためて、ザ・フォー・シーズンズの音楽をもっと聴いてみようかな、とおもいながら映画館を出る。それにしても、クリント・イーストウッド監督は、1930年生まれの84歳。作品を見るたび、なんという若々しい感性だろう、と感心してしまう。


そういえば、子供のころ、わたしたちの世代がはじめてクリント・イーストウッドを見たのは、テレビ・ドラマ「ローハイド」という西部劇で、彼はロディという青年を演じていた。


映画『ジャージー・ボーイズ』のなかでも、劇中のテレビに、いっしゅん「ローハイド」のワン・シーンが出てきて、若き日のクリント・イーストウッドが映る。むかし「ローハイド」を毎週楽しみに見ていた世代には、ニコッと笑ってしまうような遊びが隠されている。


予告編は、こちら。



夕方6時30分から、川越「マイン」のなかにある「喫茶ルノアール」で、井上堯之氏のソロ・ライブを見る。狭い喫茶室のスペースだから、至近距離でライブをたのしめた。


「きょうはロックンロールやブルースはやりませんが・・・・・」と途中で明言されてしまったので、そっちが好きなわたしにはちょっと残念だったが、それでも、センスのいいギター演奏を堪能できた。


家人の姉さん、家人、わたしの3人で見たが、家人の姉さんはライブが終わるとそのまま電車で中板橋のマンションへ帰り、家人とわたしは、マインのなかのうどん屋さんへ寄って、夕飯を食べて帰る。