かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

石川寛監督『ペタル ダンス』(公開中)



4月28日土曜日、中板橋へ泊った家人と池袋で待ち合わせ、新宿武蔵野館10時45分からの石川寛監督『ペタルダンス』を見にいく。

学生時代から友達のジンコと素子は、6年間会っていなかったクラスメートのミキが、入水自殺未遂を起こしたことを知る。ミキを訪ねるため、北の果てにある故郷を目指して旅立つ…


(「ぴあ映画生活」より)


自殺未遂をした友達に6年ぶりに会いにいく、というストーリー以上のドラマの起伏はなく、ひたすら美しい自然描写と静かな自然風の会話が続いていく。淡々としているけれど、退屈はしない。


宮崎あおいの、一瞬一瞬の表情の変化に魅入ってしまう。


こういう映画もあるんだなあ、とそのまま気持ちをゆだねて見た。感情を激しく表現し、過剰な会話で物語を描く作品が多いなかで、このドラマの静けさに、清々しい余韻を感じる。


ただ、会話と描写の間合いの長さは、映画館で見てこそ味わえるもので、自宅のDVD鑑賞では、集中がむずかしいかもしれない。



映画がおわって、近くの新宿中村屋でカレーを食べようと仮施設のビルの6Fまでいってみたが、昼時で人が並んでいたのでやめて、たまたまあったお寿司屋へ寄る。ビールを2本飲んで、ランチを食べる。


新宿御苑を散歩。ゴールデンウィークでひともおおいが、新緑がきれいだった。日本庭園から西洋庭園へまわる。西洋庭園では、ツツジが見ごろだった。


どこかで一杯やりたい気分だったが、適当な店がなく、まだ明るいなか、新宿3丁目から副都心線で川越へ帰る。