かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

三浦大輔監督『愛の渦』(公開中)



ローリング・ストーンズを見た翌日の3月5日、「テアトル新宿」へ。10時50分からの回で、映画『愛の渦』を見る。

人気劇作家・三浦大輔が主宰する演劇ユニット「ポツドール」の代表作として、岸田國士戯曲賞に輝いた伝説の舞台劇を映画化。


都会の一室でおこなわれる乱交パーティに渦巻く性欲と、それに伴ってあらわになる感情に振り回される人間─むき出しの人間の滑稽さ、切なさが描かれる。上映時間123分間の中で登場人物が着衣しているのが18分間という事からも分かるように、過激なセックスシーン満載だが、注目すべきはその脚本の面白さ。


それぞれの思惑が交差し、笑い声に陰口、怒号も飛び交い、セリフのひとつひとつが可笑しい。新井浩文滝藤賢一田中哲司窪塚洋介ら個性派に混じり、“誰よりも性欲の強い女子大生”を演じる門脇麦の大胆な演技にも注目。


(「映画ナビ」の解説より)


毎回愛聴しているラジオ番組『荻上チキのセッション22』(TBS)に、三浦大輔監督が出演。監督本人の語る『愛の渦』の話を聞いていたら、見たくなった。


題材も刺激的でおもしろそうだけれど、マンションの一室に8人が閉じこもり、互いの欲望(人間性)をさらけ出す・・・というシチュエーションにも興味を感じた。


もともとが舞台劇のヒット作だという。


欲望を秘めて「パーティ」に参加、はじめは恥じらいからあたりさわりのない話をしている。それが、ある地点から、欲望を明らかにして、放出する。さらに、全員が仲良く笑ったかとおもうと、相手を罵りあったりもして・・・その経過がていねいに描かれている。


笑えるシーンが多いので、女性が見てもいやらしくないのでは。実際、若い女性の観客も多かったし。



若いころ、いっぺんくらいはこういう密やかな体験をしてみたかったな、と、そんな埒もないことを考えながら映画館を出る(笑)。


新宿駅の近くに「礒丸水産」があったので、マグロ丼と鯵の刺身をつまみに、酎ハイ1杯、ハイボール3杯を飲んで、アパートへ帰った。