前日ネットで予約して、9月23日(火)「イオン板橋」で、9時25分からの、マット・リーブス監督『猿の惑星:新世紀(ライジング)』を見にいく。
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前作ルパート・ワイアット監督『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』(2011年)も、猿の表情のなめらかさにおどろいたけれど、新作はさらに進化したようで、顔の動きで猿の感情までこちらに伝わってくる。技術的な進歩はほんとうにすごい。シーザー(猿のボス)の権威に満ちた表情は、恐るべき迫力。
テーマは、古典的な戦争と平和の力学。
猿たちも人間も、ほんとうは戦争を望んでいない。なのに、和平を模索しながら、どうして武力衝突に突入してしまうのか。
人間たちには、猿への侮蔑(差別)意識、生理的な嫌悪があり、猿たちには、虐げられた歴史から、人間への憎しみがある。
シーザーを裏切って戦争突入のきっかけをつくるコバ(シーザーの副将的存在)は、人間から、生体実験でからだを切り刻まれた過去があり、人間への憎しみが消えない。
そういう相互の負の感情が、戦争回避の努力をぶちこわしてしまう・・・・・というストーリーは、見終わったあとに、架空の話と笑えない苦味が残る。