かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

ドロタ・コビエラ監督『ゴッホ 最期の手紙』を見にいく(11月6日)。


11月6日、月曜日。御徒町駅近くに新しくできた「トーホーシネマズ上野」へ、ドロタ・コビエラ監督『ゴッホ最期の手紙』を見にいく。はじめて行く映画館なので、御徒町駅を降りてから捜してしまった。ぐるりと駅周辺を歩いてもわからないので、一度駅までもどって駅員に尋ねたら、ふきげんに(1日に何人も聞くひとがいるのだろうか)、駅前のビルを手で指し示した。




「ひまわり」「夜のカフェテラス」などで知られる印象派の巨匠フィンセント・ファン・ゴッホの死の謎を、全編油絵風のアニメーションで描き、解き明かしていく異色のサスペンスドラマ。


郵便配達人ジョゼフ・ルーランの息子アルマンは、父の友人で自殺した画家のゴッホが弟テオに宛てた手紙を託される。テオに手紙を渡すためパリへと向かったアルマンは、その過程でなぜゴッホは自殺したのか、その疑問が募っていくが……。


俳優が演じた実写映像をもとに約6万5000枚におよぶ油絵が描かれ、アニメーション化するという手法で作られた。


(「映画.com」から)
http://eiga.com/movie/87342/


映画の背景も、動く人物も、ゴッホの絵、絵筆のタッチで描かれる。大きなスクリーンのなか、ゴッホの絵の世界に迷いこんだようなたのしい錯覚にひたる。



ゴッホの自画像が動きだす。



絵のなかにいるような不思議な体験。



ゴッホの絵筆のタッチそのままに背景が描かれる。


生前1枚の絵しか売れなかったというゴッホ。こんな大がかりな手法を駆使してアニメーション映画がつくられた、と知ったら、どんな感想をいだいただろうか。


ゴッホ最期の手紙』予告編
https://www.youtube.com/watch?v=k8xcLdOjX6w



帰り、もし行列してなくて空席があったら寄ってみようと御徒町の「かっぱ寿司」(回転寿司ではない)を捜したら、道路をはさんで両側にある「1号店」「2号店」ともに、建物が壊されていた。タブレットで検索したら、10月28日で閉店したことがわかった。


ネットにも惜しむ声があった。行列ができている安くてうまいお寿司やさんで、むかし大勢で飲み会の帰りに立ち寄った懐かしい店が、突然なくなっているのでちょっとびっくりした。