かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「坊っちゃん」の面影〜夏目漱石のこと

もう詳細は忘れてしまいましたが、こんな話があります。 ★ 武者小路実篤の兄、武者小路公共(むしゃのこうじ きんとも)が何かの用があって、夏目漱石を訪ねた。そのときのことを公共は、後年回想している。 話のなかで、公共が、 「夏目さんのお書きになる…

ルイ・レテリエ監督『タイタンの戦い』(上映中)

愚かにも、『アバター』を、3Dでない通常スクリーンで見てしまいましたから、今度は意を決して3Dで見ました。なんと、今回がはじめての3D体験です。 いきなり海や岩が目前に迫ってくる・・・すごい迫力を堪能しました。もともと特撮映画が大好きなので、満足…

ジョンとポールが歌う、もうひとつの「Two Of Us 」(映画『レット・イット・ビー』から)

この二人、バンドが危機に瀕していたといわれる時期に、なんと楽しそうな。いわれるほど、いつもいつも冷え切った関係であったわけでもないのだろう。 バンドをやっていればビートルズに限らず、音楽上の意見の相違が生じるのはあたりまえだ。ビートルズはひ…

是枝裕和著『花よりもなほ』

tougyouさんのこちらのブログを読んだのが、原作の小説を読むきっかけになりました。 父の「仇討ち」ができないほど、武道のダメな武士が、「仇討ち」などどうでもよくなり、新たに自分の生きる幸せを発見していく、というような物語ですが、映画同様、小説…

還暦の家族旅行(4月17日)

妻の還暦祝いの話がすすんで、家族旅行をすることになる。長男(29歳)、長女(26歳)、妻、私の4人。子供が成人してから、家族4人で旅行するのは、はじめてだ。 泊るのは、福島の土湯温泉。 ところが4月17日は、季節はずれの雪。スタートからつまずいた。東…

還暦の家族旅行(4月18日)

朝からまぶしいくらい良い天気になっていた。温泉にはいってから、宿の近くを、娘のReiと散歩する。 ★朝、土湯温泉の町を散歩する ★ 10時頃出発。福島駅のパーキングへクルマを停め、直行バスで花見山公園へいく。 「桃源郷」といわれるくらいに、ここに咲く…

中村登監督『三婆』(1974年)

金融業の社長が急死したために、本妻と妾と小姑が同居生活することになり、身寄りのない“三婆”の欲の皮のつっぱった奇妙な三角関係が展開される。原作は有吉佐和子の同名小説の映画化。 (「goo映画」より) 本妻と妾と小姑が、互いに確執を繰り返す様を、ユ…

横浜聡子監督『ウルトラミラクルラブストーリー』(2009年)

麻生久美子が出演しているので見ました。 子どもがそのまま大人になったような純真な青年(松山ケンイチ)が、失恋の傷を負ったまま東京から青森にやってきた女性にひと目惚れしてしまう、というようなストーリーでした。 ぼくの好みにあわないな、とおもっ…

本気度120%の女性版ツェッペリン

レッド・ツェッペリンのトリビュート・バンド、レッズ・ツェッペリンのデビュー・アルバム『レッズ・ツェッペリン』が発売されたのは、2007年だった。 気になりながらずっと聴きそびれていて、今頃になってアルバムを聴いた。これが、いいのだ。 ●曲目リスト…

ボブ・ディラン、2009年に「ビリー」(ビリー・ザ・キッドのテーマ)を歌う

★30歳を過ぎていたディランが、10代の少年役で出演している。ビリー・ザ・キッドを演じたのは、クリス・クリストファーソン。 ★ ボブ・ディランの最新音源をYoutubeで探しながら聴いていたら、2009年に「ビリー(Billy)」をライヴ演奏していることにおどろ…

成瀬巳喜男監督『朝の並木路』(1936年)

『朝の並木路』は、「あしたのなみきみち」と読む。 ★ 「カフェの女給」の世界は、成瀬巳喜男監督の得意な素材ともおもえるが、後年の成瀬作品のような厳しさはない。 カフェのおかみさんも、友人も、主人公に終始やさしく、お金にシビアな側面はみせない。 …

是枝裕和著『歩いても 歩いても』

同名映画の原作。ただし監督本人が書いているので、どこまで小説と映画が分離して成立しているのか、わからない。 映画の着想を膨らませるために、小説を書くのか、ともおもうけれど、それならシナリオを書けばよいのだろうし、この小説を書いている時点で、…

等々力渓谷〜目黒川〜上野〜隅田公園(4月3日)

★桜橋から見た隅田川の遠景 桜を見ながら、1日歩いた。 ★ ■等々力渓谷 極貧荘(東上線東武練馬駅)→JR池袋駅→JR渋谷駅→東急東横線自由が丘駅→大井線等々力駅で下車。所要時間は、約1時間。 大井線に乗るのはおそらく初めてなので、ちょっとした旅行気分にな…