ringoさんのブログを拝見してから見たくなり、録画したDVDをお借りしました。そして、さっそく見ました。
詳細は、ringoさんの書かれているとおりです(→こちら)。ほんとうにこれが戦前の映画か、とおもうほど粋な作品でした。戦前の小津作品は、どちらかというと庶民の生活を描いたもの、人情ものという印象がありましたが、この作品は有閑階級の話で、戦後の小津作品につながる要素があります。それにしても、なんとも粋なしあがりで、小津安二郎が、戦前のアメリカ映画が大好きだった、というようなことも思い出されました。
「男は、表向きには、亭主関白よりは、ちょっと妻にぎゅうじられているくらいに見えるくらいでいいんだ」というテーマは、『お茶漬けの味』と共通しています。が、作品の出来はこちらの方がいいとおもいます。小津作品のなかでも、好きな1作になりました。