かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

最近見た映画のメモ

ひとつひとつ感想を書く時間がないので、見たことだけ簡単に記録しておきます。




吉田恵輔監督『机のなかみ』(2006年)


机のなかみ [DVD]
家庭教師は、勉強の指導を依頼された、相手の女子高生に恋をしてしまう。勉強がはじまったその日から、家庭教師のあやしい妄想がはじまる・・・。


少しだけエロティックなラブ・コメディ。


登場する人物がみんなちょっとずつ変。この映画がコメディとしておもしろいのは、登場人物の奇妙な性格によるところが大きい。


家庭教師の<ちょっと変>は、わかりやすいが、その同棲相手の女性も、彼が恋した教え子の女子高生も、その父親も、女子高生の友だちも、全員奇妙にズレて生きている。


どこがどうともいえないし、人に薦められる映画かどうかわからないが、ぼくにはおもしろかった。


いうまでもなく、まともな人間なんていないもので、ちょっと一皮奥を剥くと、みんな少しずつおかしなクセを持っている、ということか。





■斉藤寅次郎監督『誰よりも金を愛す』(1961年)


内容はドタバタ喜劇。ぼくには懐かしい喜劇人が総出演している。


以下、、、


18代目小原庄助さん(三木のり平)の話で、この華やかな喜劇人は、代々の小原庄助さんとして出演しています。この懐かしい顔ぶれを見るのが、映画そのものよりも楽しい作品でした。




成瀬巳喜男監督『俺もお前も』(1946年)


花菱アチャコ横山エンタツ主演。


社長にかわいがられていると思い、めいっぱい宴会で大サービスする二人の平社員。しかし、あるとき、「お前たちは、下駄のようなもので、ひとりだけでは役に立たない」と、<半人前>を宣言される。


彼らは社長が社員のクビ切りをはじめたとき、猛然と、社長に反旗を翻す。


成瀬巳喜男作品なので、最後にひとひねりあるかな・・・と期待したが、特になし。撮っても撮らなくてもどうでもいい映画だったかもしれない。