かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

呉美保監督『そこのみにて光輝く』を見る(5月3日)


5月3日、朝シャワーを浴び、テアトル新宿へ『そこのみにて光り輝く』の初回上映を見にいく。昨夜ネットで座席を予約してあったので、紀伊国屋で本を立ち読みしたりして、時間ギリギリに着く。




海炭市叙景』の原作者、佐藤泰志三島由紀夫賞候補となった小説を基に、北海道函館を舞台に生きる場所のない男女の出会いを描くラブストーリー。


仕事を失った男がバラックに住む女と出会い、家族のために必死な彼女をいちずに愛し続ける姿を描く。主演は、『シャニダールの花』などの綾野剛。主人公と惹(ひ)かれ合うヒロインを、池脇千鶴が演じる。メガホンを取るのは、『オカンの嫁入り』などの呉美保。


(「Yahoo映画」の紹介より)


原作者、佐藤泰志氏の映画化作品としては、先に『海炭市叙景』を見ていたので、内容が重いのは覚悟して行ったが、予期していたとおり重かった。


でも、この重さは共感できる重さ。最後まで退屈せず、緊張感をもって見ることができた。


達夫を演じる綾野剛、千夏を演じる池脇千鶴、千夏の弟を演じる菅田将暉、の3人がいい。この映画は、キャストの選択段階で、すでに半分くらい成功しているのではないか、とおもう。


達夫と千夏が負の問題を抱えながら、それから逃げず、しっかり向かいあいながら、互いの心に近づいていく、その重厚な演出に感動。


満足して映画館を出る。



先日も新宿ピカデリーの帰りに寄った、立飲み「かぶら屋」で、おでんとやきとんを肴に、ホッピーを飲む。


それでもまだ腹が減っていたので、吉野家でカレーを食べて、新宿からアパートへ帰る。