かぶとむし日記

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マーティン・スコセッシ監督『沈黙ーサイレンスー』を見る(1月22日)。



1月22日(日曜日)の朝早く、妻と一緒に川越の家を出て、「山田うどん」で朝飯。「ウニクス南古谷」へ、9時20分から、マーティン・スコセッシ監督の『沈黙ーサイレンスー』を見にいく。原作は遠藤周作の『沈黙』で、これは20代のころ読んで強い感動を受けた小説。


この作品を、ジョージ・ハリスンボブ・ディランローリング・ストーンズなどの音楽映画を撮ったマーティン・スコセッシ監督が、撮ると知って楽しみにしていた。



原作に忠実に描いている。そのせいか、セリフが多い。その内容が深いだけに、すっと頭にはいりにくい。原作を読んでいればそうでもないが、映画だけで主題がすんなり理解できるのだろうか、とおもいながら見る。


よく晴れた青空、信徒たちが次々処刑されていくが何も起こらない。せめて嵐や雷でも起こればとおもうが、空は青く静かで、神は沈黙したまま。処刑を目撃している神父の「神は、これでもまだ、なにもしないで沈黙するのか?」という問いかけが、厳しく迫ってくる。


日本人俳優では、イッセー尾形浅野忠信窪塚洋介塚本晋也(『野火』の監督)の好演が印象に残る。とくにイッセー尾形が出色。外国人監督が日本を撮って感じるときの不自然さは感じなかった。遠藤周作の小説に感動したひとは、見ていい作品ではないかとおもう。


『沈黙ーサイレンス』予告編
https://www.youtube.com/watch?v=aVw7MINWKu0



映画を見たあと「小江戸温泉」で風呂にはいり、サンロードの「さくら水産」でホッピーで一杯やりながら昼飯。その店の外で妻と別れ、東京のアパートへひとり向かう。