11月14日㈭。晴れ。
古巣の東武練馬駅まで映画を見にいく。
池袋へ友人たちと食事にいくSさんと、東武練馬駅で別れる。
1時間半ほど時間があるので、「イオンシネマ板橋」の1階にある「スターバックス」でコーヒーを買う。
外のテーブルでコーヒーを飲みながら、佐藤忠男著『映画館が学校だった』(Kindle版)を読む。佐藤氏が戦後まもなく書いた古い評論集で、論じられている映画の2/3くらいは見ていない。
「ああ、そうなんだな」とおもいながら読むしかない(笑)。
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13時より森井勇佑(もりい・ゆうすけ)監督の『ルート29』を見る。川越からわざわざ東武練馬まで足をのばしたかいがあったかというと、なかった(笑)
長編デビュー作「こちらあみ子」(2022年製作)で第27回新藤兼人賞金賞を受賞するなど高く評価された森井勇佑監督が綾瀬はるかを主演に迎え、詩人・中尾太一の詩集「ルート29、解放」にインスピレーションを受けた独創的なストーリーで撮りあげたロードムービー。
(「映画.com」から)https://eiga.com/movie/101443/
森井勇佑監督の前作『こちらあみ子』は、あみ子を演じた少女(大沢一菜)の好演もあって、おもしろかった。それが見にきた一番の動機だ。
とぼけた味わいの予告編もなんだかわからなくて、逆に興味をおぼえた。
しかし、半分くらいまで見て、「こりゃなんだ?」とおもった。
何が描きたかったのか?
全編出てくる登場人物が「変」なので、「不思議大好き」の映像を表現したいのかもしれない、とおもったけれど、中途半端なのか、ちっとも映画に気持ちが惹きこまれていかない。
不思議な映画を見るのは好きだし、おもしろければつじつまがあわなくてもいいし、最後まで話が解決しなくてもいい、とおもうほうだけど、この映画はそういうハラハラワクワク感がまったくない。
『こちらあみ子』で活躍した大沢一菜が、大きくなったな、っておもったけど、今回は全然彼女の個性が生かされていない。
最後に、せめて綾瀬はるかの美しさをたのしめたら、とおもうけど、全編同じ作業着だし、おそろしく無口な役で、彼女の魅力が封じこまれたまま終わってしまった。
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Sさんから、「食事おわった。川越へ向かう」とLINEがはいっていた。
「こちらも終わった」と返信して、駅へ向かう。