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2月22日、土曜日。
「イオンシネマ板橋」で、成島出(なるしま・いずる)監督、大泉洋、小池栄子主演の『グッドバイ 嘘からはじまる人生喜劇 』を見る。
愛人たちの前に、超美人を妻に見立てて同行させ、「この妻にはかなわない」と愛人たちにおもわせて、きっぱり別れる。これが田島周二(大泉洋)のネライだった。
超美人の永井キヌ子(小池栄子)は、黙っていると美人だけれど、話すと声はガラガラで、大食いの怪女。
この二人と、愛人たち(水川あさみ、橋本愛、緒川たまき)がドタバタを繰り広げるコメディ映画で、原作は太宰治。しかし太宰が心中してしまったので、原作は完結していない。
大泉洋と小池栄子という達者な役者が主演なのでつまらなくはなかったけれど、それ以上でもなかった。もともとわたしは太宰治の原作も、書きなぐったような作品で感心しなかったが、映画も起死回生とはならなかったみたい。
太宰治が未完だった部分を映画はオリジナルでつけくわえ、完結させているが、結局、平板な恋愛映画になってしまって、その後半部分がとくに残念だった。
監督は『八日目の蝉』(永作博美がすばらしい!)の成島出(なるしま・いずる)であるし、大泉洋と小池栄子主演の映画なので、原作を超えてくれるかもしれない、というちょっと期待があったけれど....。