さらに、アフガンの軍閥の武装解除に携わった体験があることから「紛争解決請負人」ともいわれている。
(『現代の肖像 伊勢崎賢治 紛争解決請負人』「AERA」2008年9月22日号)。
数々の紛争にかかわってきたので、戦争が起こる要因に詳しい。
伊勢崎氏は、日本の現状の成り行きを危惧し、今回、「戦争を起こさせない」という決意のもとに、衆議院選挙に立候補した。
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伊勢崎賢治氏の著書『14歳からの非戦入門』は、こんな書き出しではじまる。
皆さんは、「安全保障化」という用語をご存知だろうか?
分かりやすい例を挙げよう。
新たな敵が現れた。もしくは、従来の敵が新たにこんな不穏な動きをしている。このまま放っておけない。国家の存続の危機はすぐそこに迫っている。敵が攻めてくれば大事な家族が蹂躙される。
(略)
こんな言説が、権力者によってメディアを駆使して恣意(しい)的に流布され、敵への憎悪が掻き立てられる。
(略)
福利厚生の予算を削ってまでも自衛隊を増強し、基地を増設し、最新兵器を買おう、日米同盟を強化しよう、戦力を認めない現状の憲法を改正しようとなる。そういう意図を持っている普段からの政治勢力が、まさに水を得た魚(うお)になれる状況である。
(略)
「安全保障化」とは、一般大衆に「恐怖」を植え付け、集団ヒステリーの凶行に走らせる一つの手法である。
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「憲法改正」「軍備増強」「基地の増設」など、現在自民・公明がすすめようとしている政策の意図を「安全保障化」という用語のなかで説明している。
こうした国民の不安心理を煽る政治家や御用学者を黙って見過ごせない。彼らと闘うために「れいわ」から出馬する、と伊勢崎氏はいう。
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非常に中身の濃い話なのでれいわ支持者でない人も動画を見てください(鶴見健太さんのチャンネルから拡散させていただきます)。