かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ジョージ・ハリスンの伝記映画公開は・・・?

ずっと気になっているマーティン・スコセッシ監督が撮っているジョージの伝記映画の新しい情報が、ビートルズ・クラブの会報誌『The Beatles』7月号に載っていた。 このジョージのドキュメンタリー映画『LIVING IN THE MATERIAL WORLD』は、現時点(5月)で…

シャウトするビートルズ!!

1964年の春、ビートルズの「ツイスト&シャウト」がラジオから流れてきた。 誰が歌っているのか、どういうバンドなのか、何もわからなかったが、強烈なシャウトと叩きつけるようなビートにしびれた。 ビートルズがかかりそうなベスト・テン番組を探して、「…

ルイ・マル監督『死刑台のエレベーター』(1957年)

何度か見ているけど、なぜかいつも内容を忘れてしまう古典的サスペンス映画。 いっそエレベーターに封じ込められた主人公の何時間かを、リアルタイムで描いてくれたほうが、おもしろそうだ、とおもう。 エレベーターに閉じ込められた主人公は、殺人を犯した…

エリック・クラプトン「ダブル・トラブル」

バター・フィールズ・ブルース・バンドをクルマのなかで聴く。 このなかにオーティス・ラッシュをカバーした「ダブルトラブル」という曲がはいっている。 70年代のころ、エリック・クラプトンのライブで見て、とても感激した曲だった。 クラプトンのオリジナ…

小池静子著『柳宗悦を支えて 声楽と民藝の母・柳兼子の生涯』

柳兼子のことも柳宗悦(やなぎ・むねよし)のことも、それほど知らなかったのでおもしろく読んだ。 民藝運動の創始者・柳宗悦と声楽の母・中島兼子の結婚。 芸術への強い愛を持つ二人の結婚は、理想的な夫婦誕生のようにも、想像された。しかし、宗悦は強大…

エリック・クラプトン、ジェフ・ベックがカバーしたブルース・ギタリスト〜フレディ・キングの演奏

ぼくは、三大キングといわれるなかで、アルバート・キングとB.B.キングのライブは見ることができたが、1976年に42歳で亡くなってしまったフレディ・キングのステージは、生で見ることができなかった。 エリック・クラプトンがジョン・メイオール&ブルースブ…

山田洋次監督『男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日』(1988年)

寅さんシリーズ40作目。全48作のなかで、シリーズとしては終盤に近くなっているけれど、寅さんはまだまだ元気だ。 満男は、大学の受験生。マドンナは、三田佳子で、女医さんを演じている。 寅さんは、小諸を旅して、この女医さんと知り合う。 ★ 小諸といえば…

桐野夏生著『東京島』

32人が流れ着いた太平洋の涯の島に、女は清子ひとりだけ。いつまで待っても、無人島に助けの船は来ず、いつしか皆は島をトウキョウ島と呼ぶようになる。 果たして、ここは地獄か、楽園か? いつか脱出できるのか――。欲を剥き出しに生に縋りつく人間たちの極…

中島哲也監督『告白』(上映中)

まず最近読んだ原作がおもしろかった。 小説じたいがおもしろく完結している。 だから、映画化はむずかしいような気がしてしまうのだが・・・監督が『下妻物語』の中島哲也であるとすれば、話は別だろう。 この監督が、原作をただリアリズムでなぞるような映…

あれから20年〜ポール・マッカートニー初来日(1990年)

70年代、2度の来日中止で、もうポール・マッカートニーは日本には来れない、というあきらめのようなものがあった。 だから、1990年の3月に来日が決定しても、無事入国を確認するまで安心できなかった。 そんなファンの不安をよそに、ポールは来日した。 笑顔…

バリー・マクガイア「明日なき世界」(1965年)

ボブ・ディランが、エレキサウンドをバックに、歌うようになってから、明らかにそれに影響を受けたミュージシャンが登場するようになった。 ディラン直伝のダミ声で、核戦争前夜の恐怖を歌ったバリー・マクガイアも、そのなかのひとりだ。 この曲以外のバリ…

広津和郎の「散文精神について」

10代から、小説を読むのは好きでも、評論や批評のようなものは、あまり読まなかった。難解な表現が苦手で、読んでもわからなかった、ともいえるけど(笑)。 広津和郎の「散文の精神」は稀な例外で、書かれている意味が、ストレートに伝わってきた。 それは…

矢城潤一監督『ねこのひげ』(2005年)

『THE JUON/呪怨』などの大城英司が自身の経験を基に企画、製作、脚本、主演を務めた人間ドラマ。若くはない男女が恋に落ち、お互いの家庭を捨てて2人と猫1匹が同居生活を送る日常の風景を優しく映し出す。酒とタバコが必須アイテムの働く大人の女性を演じる…