かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

2014-07-01から1ヶ月間の記事一覧

半村良著『軍靴の響き』を再読。

軍靴の響き (祥伝社文庫)作者: 半村良出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 2013/07/23メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 1972年に出版された、まだまだ現在のように日本が右傾化する以前に書かれた近未来小説。タイトルの「軍靴の響き」とは、もちろ…

宮本輝著『錦繍』を再読。

錦繍作者: 宮本輝出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2013/10/04メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 久しぶりに宮本輝の『錦繍』を、電子書籍で読み返す。 最初読んだのは、出版されてからすぐだったので、いつだったかネットで検索してみたら、1982…

落合賢監督『太秦ライムライト』を見る。

川越からインターネットで予約して、8時40分からの上映を見に、「新宿バルト9」へいってきました。 福本清三は、斬られ役50年。「5万回斬られた男」の異名をもつ脇役専門(もっといえば、セリフのないエキストラに近い大部屋役者といったほうがいいのかもし…

吉田秋生の単行本『海街diary 6〜四月になれば彼女は』が出た。

海街diary(うみまちダイアリー)6 四月になれば彼女は (フラワーコミックス)作者: 吉田秋生出版社/メーカー: 小学館発売日: 2014/07/10メディア: コミックこの商品を含むブログ (45件) を見る 『海街diary』の新刊『海街diary 6〜四月になれば彼女は』が出た…

竹内浩三「骨のうたう」(1942年)

骨のうたう 戦死やあわれ 兵隊の死ぬるや あわれ 遠い他国で ひょんと死ぬるや だまって だれもいないところで ひょんと死ぬるや ふるさとの風や こいびとの眼や ひょんと消ゆるや 国のため 大君のため 死んでしまうや その心や(以下略) この詩を書いたの…

ジョン・タトゥーロ監督『ジゴロ・イン・ニューヨーク』を見るが・・・(7月11日)

前日は、台風が夜半から明け方にかけて関東へ接近するというので、個人タクシーの仕事を休む。 7月11日金曜日。朝いちばん、日比谷のTOHOシネマズシャンテへ、ジョン・タトゥーロ監督の『ジゴロ・イン・ニューヨーク』を見にいく。 俳優としてのウディ・アレ…

なかにし礼さんの、若者へのメッセージ!

ネットで毎日新聞の記事を読んでいたら、なかにし礼さんのこんな詩がでていた。 平和の申し子たちへ! 泣きながら抵抗を始めよう 二〇一四年七月一日火曜日 集団的自衛権が閣議決定された この日 日本の誇るべき たった一つの宝物 平和憲法は粉砕された つま…

窪美澄著『ふがいない僕は空を見た』を読む。

ふがいない僕は空を見た (新潮文庫)作者: 窪美澄出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2012/09/28メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 24回この商品を含むブログ (46件) を見る 『雨のなまえ』がおもしろかったので、映画化もされた『ふがいない僕は空を見た』を読…

深視力の検査では、いつも苦労してきました。

5年目の免許更新で、鮫洲試験場へ。 個人タクシーを生業(なりわい)にしているので、二種免許の更新には、普通免許プラス深視力の検査を突破しなければならない。 これが意外に難問で、二種免許をとることになった最初から何度も「不合格」を味わい、情けな…

新宿で焼身自殺未遂。その男性の伝えようとしたメッセージは!

このところ永田町の官邸前では、「集団的自衛権行使の容認」への大規模な抗議デモが続いているが、報道の扱いはきわめて小さい。 そして今度は、ひとりの男性が、新宿南口で、「集団的自衛権の行使容認への抗議」、「特別秘密保護法案の反対」などを呼びかけ…

ジョエル、イーサン・コーエン監督『インサイド・ルーウィン・デイヴィス〜名もなき男の歌』(公開中)

6月29日(日曜日)、「TOHOシネマズ・シャンテ」へ、11時40分から上映の、コーエン兄弟監督の『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』を見にいく。 1960年代はじめのころ、ニューヨークのグリニッジビレッジが舞台。となれば、まっさきにボ…

日本の誇れる平和憲法をこんな簡単に捨てていいのだろうか?

最小限の自衛のためになら、なぜ個別的自衛権でだめなのか。聞くたびに、言っていることが二転三転する。 安倍晋三の、まるで子供だましのような記者会見を聞いていて、呆れるばかりだった。 このひとは、2020年のオリンピック誘致のときも、「福島の原発事…

次は徴兵制度の復活・・・?

権力者を縛るはずの憲法が、権力者から、こうもやすやすと骨抜きにされるとは、わたしたち国民が甘く見られているとしか思えない。 自衛隊が海外で武力行使をすれば、銃撃が飛び交い、いつか犠牲者が出るし、こちらも相手を殺さなければならないだろう。戦後…