このところ永田町の官邸前では、「集団的自衛権行使の容認」への大規模な抗議デモが続いているが、報道の扱いはきわめて小さい。
そして今度は、ひとりの男性が、新宿南口で、「集団的自衛権の行使容認への抗議」、「特別秘密保護法案の反対」などを呼びかけ、焼身自殺を試みたという。
日本の将来が大きく変貌する政策を、国民的な議論もなくどんどん進めていく安倍政権にいたたまれない思いを抱いているのは、彼だけではない。
とにかく悪法がどんどん進められていくなかで、メディアも国民も、さびしいほど静かなのが怖い。
彼の行為は、そんな同朋への命がけの批判かもしれない。
しかし、やっぱりというか、彼の身を賭した抗議も、報道の扱いは小さい。彼はセンセーショナルな方法で、ひとりでも多くの国民へ、「ほんとうにこのままでいいの?」と呼びかけたかったのだろうが・・・。
メディアは、彼の命がけの「呼びかけ」を黙殺した。何を信じていいのか、とてもむずかしい時代になってきている。