かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

話芸

神田松之丞の講談を見にいく(11月17日)。

11月17日、土曜日。 妻と合流して、亀有の「リリオホール」へ、神田松之丞の講談、独演会を見にいく。12時30分開場、13時開演。 講談を見るのははじめてだし、CDやYouTubeでもあまり聴いたことがない。ただ、神田松之丞の講談のさわりを何かで聴いたとき、そ…

落語で肝心なのは?

柳家小さん:まずいちばん肝心なのは、人物ですよ。人物が出て、季節感が出て、情景描写ができる、そしてはじめて芸ですよ。 (『落語藝談』より) 『落語藝談(らくごげいだん)』(小学館ライブラリー)は、桂文楽、林家正蔵、三遊亭円生、柳家小さんから、…

三遊亭圓朝の世界を楽しむ!

しばらく前に買ったまま読みそびれていた、雑誌「東京人」の三遊亭圓朝特集を読む。圓朝作の落語や人情噺は多く、原作を意識しなくても、ふだんから自然自然となじんでいるものがほとんどだ。 わたしが噺や映画で知っている作品だけでも、、、 【怪談】 怪談…

円朝の息子朝太郎の場合……?

【注】:id:yotarosanさんへのコメントにかえて 名人やスターの子どもが大変なプレッシャーを感じる、というのは想像でしかありませんが、理解できます。それに対応して、どう生きていくかはまちまちですね。 考えられるのは…… 父と同じ道を歩みながら、それ…

美しい人妻が狂乱するとき(笑)

一体何を書くのかというタイトルですけど、実はそれほどあやしい内容ではありません。このところ重い話題がつづいているので、ちょっと軽めの話をアップいたします(笑)。 でも、男性にとってはあまり軽くないかな? 美しく気品のある人妻が、あることから、…

山崎佳男「父、圓生」

息子の目から見た六代目三遊亭圓生(さんゆうてい・えんしょう)のエピソード。先日読んだ古今亭志ん生と較べると、律儀で几帳面な圓生の人柄が伝わってきます。それだけに、志ん生のような「ほんとかいな?」というようなきわだっておもしろい話は少ない。…

喜味こいし・戸田学編「いとしこいし 漫才の世界」

最近落語のCDをとっかえひっかえ聴いているので、一緒に落語関連の本も読んでいます。こちらは落語ではなく漫才ですけど、お笑い関連ということで、ぼくがもっとも好きだった「夢路いとし・喜味こいし」の本を読んでみました。落語はぼくには渋くてなかなか…

古今亭志ん生の本

古今亭志ん生の自伝を2冊、読みました。ともかく、家にお金があれば、それを持ち出して酒やバクチに使ってしまうんですから、手元に残るわけがありません。極貧生活も、それを芸の肥やしにした志ん生師匠はいいものの、妻のおりんさんのご苦労はどれほどであ…

落語を読んでみる

■古今亭志ん生の奔放な人生を楽しむ 5代目古今亭志ん生を特集した「KAWADE夢ムック 古今亭志ん生」を読む。志ん生の落語は、図書館にCDがまとめてあったので、それを片っ端から借りて聴いていたが、彼の人生的なものは、以前小島貞二著「志ん生の忘れもの」…

柳家小さんを聴く

柳家小さんの落語を4題聴く。「うどん屋」、「千早ふる」、「花見の仇討」、「たぬき」。落語のことは何も知りませんが、登場してくるおおらかな人物があたたかくて楽しい。小さんは声をさほど変えるわけでもなく、複数の人物を演じ分ける。間のある語り口…