かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

ホアキン・フェニックス主演『ジョーカー』を見る(10月11日)。

f:id:beatle001:20191019102511j:plain




10月11日、金曜日。


イオンシネマ板橋」へ、トッド・フィリップス監督、ホアキン・フェニックス主演の『ジョーカー』を見にいく。




映画『ジョーカー』本予告【HD】2019年10月4日(金)公開



孤独で心の優しいアーサー(ホアキン・フェニックス)は、母の「どんなときも笑顔で人々を楽しませなさい」という言葉を心に刻みコメディアンを目指す。ピエロのメイクをして大道芸を披露しながら母を助ける彼は、同じアパートの住人ソフィーにひそかに思いを寄せていた。そして、笑いのある人生は素晴らしいと信じ、底辺からの脱出を試みる。



(「シネマトゥディ」より)
https://movies.yahoo.co.jp/movie/368253/story/


DCコミックスの映画化作品は、唯一好きだったスーパーマンが死んでしまってからは興味を失って見ていない。


スーパーマンは、ちいさなころテレビドラマでやっていた30分ものの連続ドラマ『スーパーマン』が大好きで、その流れで映画化された作品もずっと見てきたが、ヒーローが集合するなかで、なぜかスーパーマンが殺されてしまった。


バットマンvs.スーパーマンで殺された?


たしかにそんなシーンがあったかもしれないけど、次回には不死鳥のように生き返ってくれると真剣には死を信じていなかった。スーパーマンは死なないとおもっていたから。



バットマンには興味がないので、その悪役として登場するいままでの『ジョーカー』作品を見たことがない。


見る気になったのは、インターネット番組「コードレスでいこうか」の映画紹介コーナーで、八幡愛さんが熱心に紹介していたのと、主演がホアキン・フェニックスだったから。



貧困でさまざまな差別を受け、その悲しみと社会への恨みから、大道芸人の道化師が復讐をはじめていく。


バットマン」の悪役「ジョーカー」誕生までの物語だと解説をあとで読んだ。シリーズに詳しいひとに説明をお聞きしたいくらい、なにも知らない。


でも、ホアキン・フェニックスの道化師は、差別される悲しみからだんだんに怒りに変貌していくあたり、迫力もあって、最後は道化師の化粧が怖くなった。


映画冒頭、街で宣伝の看板をもっておどける道化師(ホアキン・フェニックス)を、いたずらの少年たちが襲う。彼らは道化師の看板をとりあげ、壊してしまう。それが原因で、道化師は、仕事をクビになってしまう。彼にはなんの罪もないのに。


仕事を失い悄然としている道化師を、青年たちが襲う。ピエロの化粧を落としていない彼をからかううちに殴ったり蹴ったりの暴力に発展していく。


家に帰ればからだの不自由な母がいる。その母を道化師の仕事で世話していたが、仕事を失って途方にくれる。


このへんまで見ていて、つらくなってしまった。だから、ホアキン・フェニックスが名演を演じれば演じるほど見ているのがしんどくなってきた。


貧しいものが徹底的に差別され、社会から疎外されていく。そのことから彼のなかで復讐心が芽生えていく。リアルといえばリアルだし、ありきたりといえばありきたりな展開といえなくもない。


退屈ではなかったが、あと味はよくなかった。



帰り、近くの「日高屋」へより、電子書籍吉田修一パーク・ライフを読む。


パーク・ライフ (文春文庫)

パーク・ライフ (文春文庫)


日比谷公園で出会う若い男女。のんびりと昼休みの時間を話しながら過ごすが、男女のなかに深い発展があるわけではなく、いっしょに銀座の写真展を見て、そのままわかれていく。


このほんわかしたような短編で少し気分転換できた。