- アーティスト: ジョージ・ハリスン
- 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
- 発売日: 2006/09/27
- メディア: CD
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ジョージ・ハリスンの<泣き節>は、いつからはじまったのだろう。あの裏返る声とスライド・ギターが、一時期にはジョージのトレードマークだった、という印象がある。
しかし、ビートルズ時代には、あまりジョージの声が裏返ることはなかったし、バラードでも声域を制限して、優しい声でゆったり歌っていた。
思い当たるのは、アルバム『レット・イット・ビー』(1970年)のなかで、最後に録音された「アイ・ミー・マイン」くらいだろうか。
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その後、ソロになって発表された『オール・シングス・マスト・パス』(1970年)は、美しい曲はたくさんあるけど、<泣き節>はない。
ところが、次の『リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド』(1973年)で、突然ジョージの<泣き節>がはじまったので、当時はその非力なイメージに当惑したのだが・・・しかし、癒されもした。元気な声で励まされるよりも、ジョージの<泣き節>をしんみり聴いて、心を癒された時代が、ぼくには、ずっとあった。
例えば、こんな曲だ・・・。
もうひとつ、、、
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この<泣き節>の時代は、『ダークホース』(1974年)、『ジョージ・ハリスン帝国』(1975年)と続いて、終わる。
ジョージのなかに何があったのだろうか、と、その頃ひとりで考えたものだった。