かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

北中正和著『ビートルズ』〜映画『パーフェクト・ケア』(12月18日)。

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12月18日(土)、晴れ。




新宿ピカデリーへ、J.ブレイクソン監督、ロザムンド・バイク主演の『パーフェクト・ケア』を見にいく。


午前11時の上映まで時間があったので、靖国通りを挟んだ向かいの喫茶「ルノアール」でコーヒーとモーニングセット。


北中正和著『ビートルズKindle版で読む。

流行音楽は忘れ去られるのが常。なぜ彼らだけは例外なのか。解散半世紀でも、時代、世代をこえて支持され続けるビートルズ。音楽評論家の第一人者が、彼ら自身と楽曲の地理的、歴史的ルーツを探りながら、その秘密に迫る。




Amazonの紹介文より)



膨大な資料と知識で、ビートルズの音楽的なルーツや歴史的な背景が綴られていく。彼らに影響を与えたさまざまな音楽がちりばめられる。


しかし、2/3くらいまで読んでも、肝心の「ビートルズ」の本体が見えてこない。「その秘密」もわからない。いつまで経ってもビートルズの周辺ばかりグルグルまわっているような気がする。


ひとつ確認したわけではないけど、北中さんはジョージ・ハリスンのファンではないか。ジョージへの言及が多いし、評価も高い感じ。それがうれしい。ジョージを過小評価している本は、それに気がついた時点で読むのを中断してしまう。





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“完璧なケア”で裁判所からの信頼も厚い法定後見人のマーラ・グレイソン。だが、その正体は合法的に高齢者の資産を搾り取る悪徳後見人だった。そんなマーラが次の獲物に定めた資産家の老女ジェニファー。身寄りがなく格好の餌食となるはずが、なぜか彼女の背後からロシアン・マフィアが現れて――。




(公式サイトの紹介より)

マーラ役のロザムント・パイクは、デヴィッド・フィンチャー監督『ゴーン・ガール(2014年)を見て以来。この映画では、失踪するあやしい妻を演じていた。


今回の『パーフェクト・ケア』では、高齢者の資産を、次々搾りとっていく悪女を演じている。


ひと仕事成功させて、艶やかに笑うロザムント・パイクが、憎々しいほど美しい。


ストーリーは、資産家の老女を認知症に仕立てて、老人施設に送り込んだものの、この老女が「訳あり」で、マーラは、マフィアに狙われることになる。


マフィアと老女の関係が何なのか、という興味、マフィアとマーラの、悪者同士の知恵を絞った対決が、後半の見どころ。


アクション映画だが、残酷なシーンはないので、最後までたのしめた。



よく晴れた気持ちのいい天気。まっすぐ帰るのももったないので、立飲み『春田屋』へ寄ってみる。