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5月27日㈯。「イオンシネマ板橋」へ荻上直子脚本・監督の『波紋』を見にいく。
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筒井真理子の主演作(もしくは準主演作)。
この2作に共通するのは、悪意が底に居座ってしまったような怖さ。自分の力では、それを払い除けられない。どんどん深みに嵌まる…。
筒井真理子演じる女性には落ち度がないのに、彼女は少しずつ悪意に呑み込まれていく。
この2本で、筒井真理子という女優の特異な魅力に惹かれてしまった。深田晃司監督に感謝したい。
今回の荻上直子監督の『波紋』も、やはり前2作と同質な「奇妙さ(=怖さ)」を持っている。
この映画に登場する全員が変だ!!
夫も、息子も、息子の恋人も自分勝手で、そのしわ寄せが依子にのしかかってくる。
依子は、仕事先の同僚のすすめで、新興宗教にはいり、心のバランスを保とうとするが、傍目には、壊れはじめているようにも見える……。
理不尽な問題に次々襲われる筒井真理子の笑顔が、怖い。
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