かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

『トランス』、『クロニカル』〜早稲田松竹の映画2本立て(1月25日)


早稲田松竹へ、ダニー・ボイル監督『トランス』(2013年)とジョシュ・トランク監督『クロニカル』(2011年)を見に行く。


『トランス』が午前10時30分からの上映だったので、個人タクシーの仕事が終わって、少し眠っただけで、すぐ出かける。それでも、2本立てを眠ることなく見ることができた。




『トランス』は、用意周到にゴヤの名画を盗んだはずなのに、盗んだひとりの青年(それが主人公)が、頭を壁に打ちつけて記憶喪失になったことから、名画の隠し場所がわからなくなる。その記憶を催眠療法で回復させようとするところから、脳内の記憶のイメージがリアルな時間に混入してくることによって、不思議な記憶への旅になってくる。


脳内イメージの世界だからストーリーの飛躍はなんでも可能だ。予測できない展開でおもしろいけれど、それ以上のものは残らない。




ジョシュ・トランク監督『クロニカル』(2012年、アメリカ映画)は、3人の少年が地下にある謎の物体に触れてから、不思議な能力を身につける。最初は、その能力を利用して、たわいなく遊んでいたが、だんだんその遊び方が常軌を逸してくる。


やがてスーパーマンのように空を飛び、発砲する警察と戦闘するようになる。



ストーリーだけ見ていくと、SFアクション映画のようにみえるし、実際そう見てもまちがいない作品だけど、少年たちの心の描写がていねいで、屈強の男たちがただただ破壊行為をする映画よりも、おもしろい。


超能力を持った少年たちがどうなるのか、展開にハラハラした。


低予算映画でありながら、封切られるや大ヒットしたという作品。なっとくがいく。



映画館を出て、刺身定食で酎ハイを2杯。高田馬場駅から川越へ向かう。