7月5日、日曜日。都知事選の日。
すでに期日前投票をしているので、あとは夜の結果待ちだ。
午前、毎日飲むクスリのはいった袋を忘れたので、東京のアパートまでとりにいく。
電車のなかで、太田治子著『明るい方へ、父・太宰治と母・太田静子』(Kindle版)を読む。先日まで読んでいた松本侑子著『恋の蛍〜山崎富栄と太宰治』(Kindle版)につづいて読みはじめる。
- 作者:松本 侑子
- 発売日: 2012/05/10
- メディア: 文庫
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アパートで小休止して、川越へもどる。
昼過ぎ、息子とその妻と生後8ヶ月の孫(女子)がくる。
本川越のカレー屋で息子が買ってきたカレーでお昼。わたしは、ホッピーを飲みはじめるが、息子は運転があるのでがまん。
わたしがいま太宰治関連の本を読んでいるという話をすると、
息子は、太宰治は亡くなる前に、山崎富栄といっしょに埼玉県の大宮(現在、さいたま市)に住んでいた、少し前に、その関連場所を歩いてきたよ、借りていた家とか、太宰が通院していた「宇治病院」とか、通っていた飲み屋さんとかを・・・そんな話をしていた。
そのころ太宰治は、熱海から大宮に移り、晩年の力作『人間失格』にとりかかっていた。
「大宮なら近いので近くいってみようかな」っていうと、なんかパンフレットあったら送るよ」という。
妻は、孫と遊んでいる。
まだ歩けないが、つかまり立ちをするようになった。わたしと目があうと、声を出さずに泣く。髪の毛は、だれの遺伝かわからないが、クセ毛なのがおもしろい。
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息子たちが帰ってから昼寝。
起きて「太宰治と太田静子」を読んでいたら午後8時になったので、テレビをつけてみる。午後8時の時点で、小池百合子の当選確実が出ていたのでテレビを消す。
タブレットで、YouTubeをひらくと、山本太郎さんの記者会見をやっていたので見る。
前半は記者の質問を受ける。
わかりきった質問がつづく。太郎さんが、地方債で困窮しているひとたちや零細事業者たちを救える方法がみつかったので立候補した、根本的にそのことを理解していない。
読売新聞の女性が、「宇都宮さんと1本化すれば、もっと小池さんに近づけたのでは?」という質問には、太郎さんの声が少し荒くなった。
「近くなったら何か意味があるんですか? 勝たなかったら意味がないでしょ」
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後半は記者に退席してもらい、ボランティアやこの選挙で応援してくれたひとたちに向かって、直接語りかけた。
地方債(都債)を15兆円発行できることを総務省とのやりとりで確認できた。これを確認するのに時間がかかったので出馬が遅れた。救済方法がみつからなければ、立候補はやめるつもりだった。
都知事になればいろいろなことができる。自分の力が足りなくてそれができないことになってしまった、申し訳ありません。悔しいです、都知事になりたかったなあ、といった。
【山本太郎からみなさんへのメッセージ】 東京都知事選挙 開票センター 2020年7月5日東京 市ヶ谷
ボランティアや応援してくれたひとたちに、太郎さんが直接語りかけた。
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午後9時から毎週聴いているFM-NHKの「ディスカバー・ビートルズ」があったが、太郎さんの話がつづいているので、最後まで話を聞いた。
「ディスカバー・ビートルズ」は、あした「聞き逃し」サービスで聴こう。
ベッドに横になって、藤沢周平の朗読を聴きながら眠るつもりだったが、はじまるとほとんど同時に寝てしまった。