
7月19日(土)。
Sさんの送迎で、「ウニクス南古谷」へ新しい映画『スーパーマン』を見にいく。
しかし、10日ほど前から脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)の症状に苦しんでいる。
4〜5分歩くと足の痛さが限界になる。で、ちょっと座ってまた歩く──その繰り返し。自力で映画館にも行けない。
Sさんはスーパーマンへの興味より、2時間30分すわって腰が痛くなる方がいやだから、といって、わたしを下ろして終わる頃に迎えに来ることを選んだ。
ショッピングモールの中を散歩して、お茶でも飲んでいるからいい、という。
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1938年に発行されたコミックに始まり、幾度も映画化されてきたアメコミヒーローの原点「スーパーマン」を、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」「ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結」のジェームズ・ガン監督が新たに映画化。
(「映画.com」から)
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スーパーマンは、新作が来るたびどんどん強力になっていく。「人間離れ?」していく。追いついていけないくらいだ。
コンクリートの建物や道路へ頭をガンガンぶつけるけれど、脳震盪を起こすこともないし、高い空から下降して、体が地面にめり込んでも死なない。
こういう鋼鉄のスーパーマンが見たかったわけじゃない、わたしの場合は。
しかし、それはわかって見にきている。
人間味を残したスーパーマンはクリストファー・リーヴが亡くなったときに終わった。それを知ってて見にきている。

(クリストファー・リーヴのスーパーマン・シリーズ=1978〜1987年。全4作)
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時代がヒーローに求めるものも変わっていく。
闘う相手もドジな悪者や泥棒ではなくなって、スーパーマンと同等な怪力をもった化け物や怪獣になっている。昔のままでは悪者に勝てない。
今のスーパーマンを見にきた観客のなかで、わたしの方が異質なんだ、と自覚している。
そもそも、歴代のなかでわたしが一番好きなのは、ジョージ・リーヴスが演じたテレビドラマのスーパーマンだった。
(ジョージ・リーヴズの「スーパーマン」=1952〜1958年放送)
テレビドラマのオープニング映像。
ご存知ですか?
わたしの世代よりあとになると知らない方が多いかもしれないですが⋯⋯。
ちょっと年配の笑顔の優しいスーパーマンだった。
子どもの頃、毎週ジョージ・リーヴスのスーパーマンを見るのが楽しみだった。
そのスーパーマンは、まだ人間味があった。地面にめり込んだら気絶しそうだった(笑)。
その頃、よく空飛ぶ夢を見たのは、スーパーマンの影響だったかもしれない。
だんだん低空になって腹が地面に擦れそうになり、両手を空に突き出して上へ向かおうとしたのを覚えている。夢なのに、必死で。
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新しいスーパーマンは、わたしには闘うロボットにしか見えなかった。空を飛ぶのも早すぎた。
次の新作は見なくもいいかな、でもやっぱり見るかな──と考えながら Sさんのいる駐車場へ向かう。
