映画『ノイズ』。
2月2日(水)。
「イオンシネマ板橋」へ、廣木隆一監督の『ノイズ』を見にいく。
朝10時からの上映で、寝てしまうか心配あり。
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時代に取り残され過疎化に苦しむ孤島・猪狩島。島の青年・泉圭太が生産を始めた黒イチジクが高く評価されたことで、島には地方創生推進特別交付金5億円の支給がほぼ決まり、島民たちに希望の兆しが見えていた。しかし、小御坂睦雄という男の登場によって、島の平和な日常が一変する。
(「映画.com」から)
https://eiga.com/movie/95143/
主演が藤原竜也、松山ケンイチ、神木隆之介。ヒロインが黒木華。
この俳優陣ならおもしろいかもしれない、とおもった。歩いていける映画館でやっているし。
泉圭太(藤原竜也)の黒イチジクの生産で村おこしができると村中でよろこんでいるとき、あやしいヨソモノが村に現れ、圭太ともみあっているうちに頭を石にうって死んでしまう。
村で殺人事件が発生したとなれば、補助金5億円の支給が出なくなるかもしれない。安心・安全な美しい島の評判も悪くなってしまうだろう。
その場に居合わせた純(松山ケンイチ)と守屋(神木隆之介)と圭太は、この男の死を隠すことに決める。
ここから話が動いていく。
狭い島。村のなかで殺人に気づくものが出てくる。しかし、島のものは、島ぐるみで、「島のために」事件を隠蔽しようとする。そこがこっけいでもあり、不気味でもある。
死んだ男は凶悪犯で、刑事が男を探しに島へやってくる。
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5億円のために事件を隠す村長に、余貴美子。最初に死体を発見する認知症の老人に、柄本明。
神木隆之介演じる新米警官が、よかった。着ている警官の制服がまだからだに合っていない。新米感が出ている。
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3/4くらいまではおもしろかった。圭太、純、守屋の死体隠しのドタバタはこっけいでもあるし、刑事から事件を隠そうとする島の住人が狂気のひとたちのようにみえてくる。
後半に謎解きのような展開になって、「あっ、この映画ミステリー(謎解き)だったのか」とわたしは気づいた。
急にそれまでのストーリーが、リアルなものから犯人さがしのムリなものになっていく。
ミステリーは、観客をおどろかせるために意外な犯人を設定する、そこでどうしてもストーリーが不自然になる場合が多い。それでわたしは白けてしまうことが多々ある。個人的な趣味の問題だけれど。
幸い寝なかった(笑)。